【ハリー・ポッター】編
214 四年目の終わり
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もとれる笑みを溢してしまうも、ダンブルドア校長はと微笑むだけで特に俺とアニーの態度を咎めるでもなく話を続ける。
「そもそも儂は占い学≠ニ云う学問にほんの少しだけじゃが──懐疑的での? その志望者の才気の無さも相俟って、その者をその場で不採用と言い渡そうとした時、摩訶不思議な事が起こったのじゃ。……君達も見知った出来事じゃよ」
「トレローニー先生のあれ≠ナすね」
「そしてトレローニー先生のその予言≠ヘボクに関するものだったと…」
「二人とも、その通りじゃ。トレローニー先生は君達二人が去年度に見たような雰囲気になり──こう話し始めたのじゃ」
ダンブルドア校長は俺とアニーの言葉に鷹揚に頷き、更に話を──予言≠フ内容を明かす…
「闇の帝王を打ち破る力を持った者が近付いている…。七つ目の月が死ぬ時、帝王に三度抗った者たちの間に産まれる。……そして闇の帝王はその者を自分に比肩する者として印すであろう。彼の者は闇の帝王の知らぬ力を持ち、闇の帝王を叡知を持つ赤き龍と共に玩弄するであろう。……一方が他方の手に掛かって死なねばならぬ。なんとなれば一方が生きる限り、もう一方は生きられぬ…。……その者、赤き龍の寵を受けし者なり=v
「玩弄≠チて、うわぁ…」
滔々と、一気に語ったダンブルドア校長。知識≠ニは多少の差異はあれど、俺の感想も憐憫の表情を浮かべながらそんな風に溢しているアニーと大体一緒だ。お辞儀さん≠ノついては自業自得なところは多々あるが──敢えて云おう、これは酷い。
そしてその予言≠聞いたアニーはある事≠ノ思い至ったらしく、その推論を補強する為なのだろう──ダンブルドア校長にある事について訊ねる。……まるで当たっていて欲しくない≠ニでも祈っているかのように…。
「ダンブルドア校長先生、質問良いでしょうか?」
「儂に答えられることならの」
「校長先生はトレローニー先生のその予言≠ヘどこで聞いたのでしょうか?」
「【ホッグズ・ヘッド】と云う店じゃ。……まぁ、トレローニー先生は安さ故にその店を選んだのじゃろうが…」
「【ホッグズ・ヘッド】──確かホグズミードにある店でしたね。割と繁盛していたはず…。……と云う事はその予言≠ヘ誰かに盗み聞きされていた可能性も…?」
「大いにあり得ることじゃ。……しかし下手人は全ての予言≠聞く事は能わなかったじゃろうがの」
アニーはダンブルドア校長のその言葉を聞くと、胸を撫で下ろす。そしてこれで最後≠ニばかりに…
「……ではボクの両親は、殺されるべき運命にあったのでしょうか?」
「……儂がシビルと面接する場所を
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