【ハリー・ポッター】編
213 釈明
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いない様で…
「ダンブルドア、考え直してちょうだい。……二人ともまだ17歳にもなってない子供だわ…」
「この子達は既に閉心術≠キら使えるし、先の対抗試合≠ナ示した通り騎士団≠ノ招請出来るだけの能力も十二分に備えておる。……もはや誘わない理由が無いのじゃよ──モリー、判っておくれ…」
「……っ…」
ダンブルドア校長からの懇願に、母さんは唇を噛みながら押し黙る。母さんはダンブルドア校長を翻意させるための突破口を探しているようだが、どうにも芳しくないらしい。
(……やっぱりか…)
そんな中、俺はある種の納得に内心で頭を頷かせていた。ダンブルドア校長からちらり、とだが、ファッジ──ひいては魔法省と袂を別ったと聞いている。それはつまり人手不足を意味している。
……そこで今度は父さんが口を開く。
「私としては二人を騎士団≠ノ迎え入れる事に関しては異義は無い」
「アーサー!」
「しかしダンブルドア、これは約束してくれ。二人がそれを承知してからだ」
「それはもちろんだとも」
母さんは騎士団≠ヨ招請されることに理解を示した父さんに怒鳴るが、父さんはそんな母さんを宥めながらダンブルドア校長から確約を取ってみせた。
そして父さんは俺とアニーに向き直り…
「……二人もよく考えてほしい。君達が踏み入れようとしている場所は、授業なんかじゃない──不意討ち、騙し討ち、禁じられた呪文%凾ェ横行している、甘えが一切通じない世界だ」
「……判ってるよ、父さん」
「……同じく、ボクも」
俺とアニーは、父さんからの忠告に一拍おいてから頷く。
胸を張って言える事ではないが、俺のこれまでの人生は決して平坦と云えるようなモノではなかったし、不意討ちや騙し討ち手をに染めたりしたし──果てには他人の命すら刈り取ったりしたので、人は死ぬ時には簡単に死んでいくのを知っている。……アニーもきっとそうだろう。
父さんはそんな俺とアニーの決意を受け取ったのか、「なら私からは何も言うことはないよ」と、≪不死鳥の騎士団≫への参加を認めてくれた。
そこらで一旦、話が落ち着いたあたりでダンブルドア校長から撤収の案が出る。
「さて、今夜はこのところでいいじゃろう──あぁ、アニーとロンは残っておくれ」
……どうやら、俺とアニーの夜はまだ終わらないようだ。
SIDE END
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