【ハリー・ポッター】編
213 釈明
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「ええ、確かにそうでした」
「それでじゃ──ロンとアニーはその移動キー≠ナどこに移動≠ウせられたかは判るかな?」
「詳しいことは定かではありませんが、どこかの村の──墓場の様な場所でした」
ダンブルドア校長からの問いにそう返す。一応知識≠ヘあるが、リドルの父親の墓がある村の名前なんて覚えていなかった。
「本来、あの優勝杯に触れた者はすぐに迷路の入口に移動≠ウせられるはずじゃった。……と云う事は某かがアニーとロンを罠に貶めるための謀りがあったはずじゃ」
そこまでは俺も理解している内容だったのだが、ダンブルドア校長はそこに「……まぁその辺りは改めてロンに語るべき内容でもない話じゃがな」と茶目っ気に付け加える。
それに父さんと母さんが食い付いた。
「ダンブルドア、一体どういう事かしら?」
「……ロン、お前は何を知っているんだ?」
「モリー、アーサー、この子は儂らの思うとる以上に賢い子じゃよ。……さて話を戻そう。ロン、墓場の様な場所に移動≠ウせられたのじゃったな。そこには誰が居たのかの?」
「暗くてよく見えませんでしたが、黒いローブの男でした」
「ローブの男は何を?」
「辛うじてアニーに杖を向けているのが見えたので、咄嗟に間に身体を差し込みました。そこから意識があやふやになったので、今に思えば服従の呪い≠セったかもしれません」
「ロンっ!」
「モリー、落ち着いて」
ダンブルドア校長の質問に、できるだけ母さんの方を見ない様にして答えていたのだが、服従の呪い≠ニ口にした時、母さんがついに爆発した。何とか父さんが宥めているが父さんも──否、マクゴナガル先生も心配そうに俺を見ている。
(……あー、胃が痛い)
もちろん、ピーター・ペティグリューから服従の呪い≠受けたのは態とであり、その保険≠ニして去年度、ピーター・ペティグリューに服従の呪い≠掛けてあったのだが、それを開陳するわけにはいかない。……これはきっと知識持ち転生者≠艪ヲの罪業なのだ。
……だから、母さんからのこの愛の鯖折りは甘んじて受け入れるしかなかった。
久しぶりの良心の呵責と胃痛に苛まれながら話を続け──ようとしたその時。がちゃり、と扉が開かれる。
「……何この裁判」
「………」
「………」
開かれた扉の向こうに居たのは、今、次の瞬間にも互いが互いに噛み付かんばかりに睨みあっているスネイプ先生とシリウスを従えた、当事者の一人であるアニー・ポッターであった。
………。
……。
…。
「そしてまた移動
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