【ハリー・ポッター】編
212 ≪死の飛翔≫
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幸中の幸いなのかもしれないが、気分は宛ら俎の上の鯉だ。
(さて──取り敢えず指≠ヘ動かせる)
ともすれば逆に思考に余裕も出来てくるもので、お陰でいろいろととある事を思い出せた。
ボクには奥の手たる八火竜≠燉Lるし、そもそもロンは服従の呪い≠いつでも弾けると云う事を思い出したのだ。
……今はきっと演技で──そんな演技をしているのは、ロンにとって%s合が良いからだろう。
その証左に脳内に直接ロンの声が響く。ロンからの念話だ。
『アニー』
「(演技≠セよね?)」
『ああ。それでこいつら≠ヘアニーの…』
「(大体判ってる、ボクの活きた≠cNAを必要としてるんでしょ? ヴォルデモートの復活の為に。……そしてその方が利≠ェあるのもね)」
『……話が早くて助かるよ』
全身ローブが置いてあった大きな鍋に火をくべたりと某かの準備をしているの横目に見ながらロンと脳内で会話する。
……去年大体同じ時期に見た夢の件に、誰かの謀りよって参加させられる事になった三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)=B加えて移動キー≠セった優勝杯と──さすがにここまで情報が揃っていれば、それらの情報を繋ぎ合わせるのは訳ないことだった。
(……全てはロンの望む未来のために──ってね)
「急げ、≪ワームテール≫!」
そんな風に脳内でノロケている間に、≪ワームテール≫と呼ばれ全身ローブ──ピーター・ペティグリューは、抱えていた甲高い声を発するナゾのナマモノに急かされながらもTHE・黒魔術の儀式≠ンたいな儀式を進めていく。
「父親の骨、知らぬ間に与えられん。父親は息子を蘇らせん!」
ペティグリューの命令通り、近くにあった墓の下からなにか≠ェ飛んで行き、大鍋の中に降りかかる。そしてペティグリューは泣き咽びながら懐から銀色に光るもの──短剣を取り出して…
「しもべの肉──喜んで差し出されん。し…しもべは、ご、ご主人様を蘇らせん…っ!」
「っ…!!」
今ほど両手が使えない状況を呪った事は無いだろう。
ペティグリューは取り出した短剣で右腕を大鍋の中に切り落とした。……多少ながらグロ耐性があったのでそれだけならまだ許容出来たのだが、ペティグリューには苦痛に対する耐性は無かったらしく、ペティグリューの絶叫が墓場を支配した。
ひとしきり絶叫したペティグリューはぜぇぜぇ声を荒げながらボクの方へ向かってきて、みのむしみたいに縄でがんじ絡めになっているボクの、辛うじて自由になっていた片腕を取る。
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