暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
211 第三の課題
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「まぁな」

迷路に入って十数分。道中の尻尾爆発スクリュート≠ネどの障害物をおおよそ*ウ人の野を行くがごとく突破出来ているので、最早状況はお化け屋敷デート≠フ様相を呈していた。

……おおよそ≠ニあるのは途中でクラムに襲われたり、フラーの悲鳴が聞こえたからだが詳しくは割愛。

「……一応、競技≠ネんだがな」

「どうせ釣られるならロンと一緒が良いからね」

俺のボヤき混じりの言葉に、アニーから予想していなかった言葉が返ってくる。……もうアニーにはこの課題が茶番になっているとバレていると見ていいだろう。

「……何時から?」

「バグマンさんから第三の課題についての説明を聞いた時から」

「一ヶ月以上も前からか…」

俺の呆れを込めた呟きをよそにアニーは自論を述べていく。

「バグマンさんは優勝杯に触れた者が優勝だ≠チて言ってたよね。優勝杯を持ち出した者≠カゃなく。……そう考えれば優勝杯が移動(ポート)キー≠セって事は判る」

(確かにな…)

俺は知識≠ェある故に、バグマン氏の説明を知識≠ニの擦り合わせ程度としてテキトーに聞いていたが、確かにアニーの言う通りだなと納得。

……アニーの推理タイムはまだ続いていて…

「去年見た夢と合わせて考えると、きっとその移動(ポート)キー≠ナボクをヴォルデモートの元に送るつもりなんだと思う。そして、それが出来たのは…」

(お、気付いたのか…?)

「ルード・バグマン氏」

「あー、そっち≠ノいったか…」

「あれ、違ったの? ……だとしたらかなり恥ずかしいんだけど…」

知識≠フある俺からしたあまりにぶっ飛んだアニーからしての犯人像に思わず呟いてしまう。アニーは自分の推論に自信があったのかうわー≠ニ、顔を隠しながら顔を朱に染める。耳まで真っ赤だ。

だがしかし、アニーの話を聞く限り、バグマン氏は(しき)りにアニーを優勝に導こうとしていたらしい。……そう考えるのならアニーの間違いも仕方ないのかもしれない。

いつだって黒幕は一番利を得る者の可能性が高いから…。

「……で、バグマンさんまで辿り着いた根拠は?」

試しに()いてみると、アニーは根拠を滔々(とうとう)と語り始めた。

「まず第一にバグマンさんはこのトーナメントの関係者だから」

「ふむ、それなら優勝杯に細工出来るな」

「第二にボクを優勝させようとしていたから」

「バグマンさんがアニーが優勝する事によって何かしらの利があるならな」

ここまでは理に敵っていると云える。……しかし次にアニーからもたらされた根拠に耳を疑わされた。

「最後に──バグマンさん≪死喰い
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