暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
211 第三の課題
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ。

「そういや、おじさんとシリウスはよく来れたね。魔法省ヤバいんでしょ?」

パーシーの事が話題に上がり沈みかけていた空気を取っ払うように、俺も地味に気になっていた事をアニーが代弁してくれる。……とはいっても、大体予想は出来ているが…。

「うちの部署は窓際だからね…」

「まぁ、忙しいことには忙しいが義子の晴れ舞台への顔見せくらいなら出来るさ」

父さんとシリウスの口から出てきた言葉は大体予想通りなものだった。

父さんとシリウスが勤めている部署はマグル製品不正使用取締局>氛氓ネのだが、父さん自虐していた様に窓際部署なので先の騒動ではそこまで累は及ばなかったようだ。

もちろん一番割りを喰ったのはクラウチ氏の居た部署である国際魔法協力部≠セろう。さっき母さんがこぼした様に、とりわけクラウチ氏に心酔していたパーシーの精神がよろしくないらしい。

なので──と云うのか、今回クラウチ氏の代理人として来るはずだったパーシーの、そのまた代わりに魔法省大臣であるコーネリウス・ファッジが第三の課題の審判の代理を務める事になっていたりする。

そして、ビルとチャーリーと歓談したり激励に来たハーマイオニーと話しているうちに課題の開始時刻がやって来た。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

第三の課題は、判りやすく云ってしまえば迷路探索で、普段クィディッチが行われているピッチに出来た生垣の迷路の最奥にある優勝杯を取った者が三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)≠フ優勝者となる。

となれば、優勝杯に触れるだけで優勝とか楽勝じゃね?≠ニ思うかもしれないが迷路へ侵入出来る順番が順位になっているので、そこらのバランスは取れているのかもしれない。

実況をサブの思考で聞き流しながらアニーに続いて迷路にへと足を踏み入れる。すると数十メートル先に光が浮かんでいるのが見えた。アニーの魔法の光だろう。

「迷路、変わっていると思ったんだがな…。“光よ(ルーモス)”」

そんな事を呟きながら俺も光を灯し、その場から動くようなそぶりを見せないアニーに近寄っていく。ゆくゆくはアニーとは合流するつもりだったので、合流出来るのなら、それはそれでいいと云うものだ。

アニーが俺を待っている理由が今一つ判らないが、短い直線距離だったので1分もせずしてアニーが居るところにたどり着く。別れ道の交差点だった。

「待たせた」

「おそぉい、5分遅刻だよ! ……なんて冗談はさておいて、行こうか」

「……そうだな」

アニーは何も言わずに右の道を選んだ俺に追従する。

………。

……。

…。

「覇王色≠チて便利過ぎない?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ