蛇鬼の鰭
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「いいからドロボーってのはな―――」
「なんか服燃えてるんだけどー!!」
成長したことに自覚がないのかシェリアに説教しようとしているナツさん。そのシェリアは先程の攻撃で服が燃えてしまっており、懸命に胸を隠していた。
「ナツ、説教よりも周りをよく見てよ」
「ん?」
「まだ敵が残って・・・」
立ち上がった蛇鬼の鰭の皆さんを見据えるナツさん。敵は数がたくさんおり、それを優位に攻めてくるかと思ったけど、ナツさんの強さを目の当たりにした彼らは、目を点にして動かない。
「降参です」
全員が額に汗を浮かべて敗北宣言。この争いも終わりかと思ったところで、モンスターの群れを分断するために別行動を取っていたレオンがようやくやって来る。
「ナツさん」
「おおっ、レオン」
何やら意味ありげな笑みを浮かべた2人。彼らはハイタッチしようと其其手を上げた。
「何シェリアの服燃やしてんだぁ!!」
「んぎゃあ!!」
レオンの手が捉えたのはナツさんの頭だった。
「お・・・おぉ・・・」
地面に伏しているナツさんを見て蛇鬼の鰭は完全に押し黙った。そもそもあの人たち、レオンのことを算段に入れてなかったのかな?絶対普通にやったら勝てない相手だよね?
「大丈夫?シェリア?」
「う・・・うん」
「今上着貸すよ、シリルが」
「お前が脱げこのアホが!!」
「シリル見ちゃダメ!!」
レオンのボケを受けて彼らの元に歩み寄っていったシリルの目を急いで塞ぐ。結局シェリアにレオンが上着を貸して、彼がナツさんを引きずりながら全員で街へと戻っていきました。
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