蛇鬼の鰭
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ウェンディside
「魔物使い・・・」
先へとどんどん進んでいくシェリア。その彼女の瞳は、蛇鬼の鰭の最後尾にいる男の人を捉えました。
「いた!!あいつだ!!」
ターゲットを見つけ突進しようとする。でも、そんな彼女に敵の攻撃が向かっていきました。
「危ないシェリア!!」
私が間一髪でシェリアを押し倒して回避させます。いつものシェリアなら避けれたと思うので、ちょっと意外に感じます。
「ウェンディ・・・」
「大丈夫?」
「ごめん」
考えなしに突っ込みすぎたと反省しているシェリア。私たちは立ち上がって再度突進しようとしました。
「飛べるかなぁ?」
ですが、その声が聞こえたと共に足場が崩れ、私たちは強くなった重力により地面に倒れます。
「きゃあ!!」
「うわぁ!!」
「何コレ!?」
「ヤバ〜!!」
「地面が・・・」
嗅ぎ覚えのある匂いに覚えのある魔法。顔を上げると、私たちを見下ろしていたのは8年前、悪魔の心臓との戦いで襲ってきた男の人でした。
「ブルーノート・スティンガー!!」
闇ギルド最強と呼ばれていたギルドにいた人に驚いていると、さらにパワーアップした重力によりどんどん潰されていきました。
「ぐ・・・」
「体が・・・」
「動かない・・・」
「重たい〜・・・」
「何であいつがここに・・・」
この一年で力を付けてきたはずだったのに、前と同じように動けないなんて・・・私たちが成長した分、あの人も強くなったってこと?
「悪いけど、俺にはそんなの効かないぜ!!」
「シリル!!」
動けなくなっている私たちの脇を駆け抜けたのは小さな水の竜。彼は水を纏った拳を振りかざし敵に向かっていきます。
「フンッ」
「ぎゃあ!!」
「「「「「えええええ!?」」」」」
でも、昼間の疲れがあったのかな?ブルーノートさんの重力魔法で彼は追い払われるように飛ばされると、私たちと同じように地面に伏してしまいました。
「ちょっとシリル!!そんなの効かないんじゃなかったの!?」
「思いきりやられてるよ〜!!」
「いや・・・ちょっと疲れが・・・」
ナツさんとのバトルのせいで本調子じゃなかったこともあり簡単に倒されてしまったシリル。
「まずは・・・」
「ひっ!!」
ブルーノートさんがターゲットを決めたかと思った途端、シェリアの体が宙に浮いた。
「シェリア!!」
「やめ・・・ろ?」
シェリアが危ないと思って彼女を方を見ると、彼女が持ち上がったのはブルーノートさんが原因じゃないことに気が付いた。
「見つけたぞ」
「ナツ!!」
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