蛇鬼の鰭
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「天神の・・・怒号!!」
竜と神のブレスに敵が一掃される。その間に俺も離れていた敵の前に立つ。
「水竜の・・・咆哮!!」
一同に会していたこともあり数は相手の方が遥かに多い。だが、実力はこちらの方が格段に上。蛇鬼の鰭は次々に倒されていく。
「たかが小娘3人に何を手こずっている!!」
「小娘じゃねぇ!!」
シスターズとか呼ばれてるけど俺は男だ!!これには怒りの声を上げるが、それに気を悪くしたのは俺だけじゃなかった。
「あら、3人じゃないわよ」
「残念でした〜!!」
素早い動きであわてふためく敵の懐に入り込む猫耳少女たち。2人は体を半回転させながら蹴りを打ち込んだ。
「ホワイトムーン!!」
「ブラウンサン!!」
可憐な2人の攻撃に目を奪われた青い猫。彼は背中の風呂敷から魚を取り出すと、それを地面に置いて座り込む。
「オイラも修行の成果を見せる時だ」
「ハッピー邪魔〜!!」
「どっかに隠れてなさい!!」
戦場のど真ん中で意味不明な行為をする彼にセシリーとシャルルがキレる。そんなことなど気にした様子もなく、俺たちは敵を凪ぎ払っていく。
「シェリア!!ウェンディ!!雑魚は俺たちがやるから2人は―――」
「わかった!!任せるよ!!」
異様なほどに気合いの入っているシェリアのために道を作る。彼女はそれに乗じてどんどん先へと進んでいった。
「あれ・・・この匂い・・・」
そんな中俺とウェンディはある匂いに気付いた。どこかで嗅いだことあるこの匂いに、少し嫌な予感を胸に抱きながら前線を押し上げた。
レオンside
「まぁ、ざっくりこんなもんだろう」
辺り一面に広がっているのは瀕死のモンスターたち。もちろん殺してはいないけどね、こいつらに罪はないわけだし。
ドドドドドドド
そろそろかな?そう思っていると背後から勢いよく走ってくる音がする。砂煙を巻き上げながら脇を走り抜けようとする桜髪の青年のマフラーを掴む。
「ぐおっ!!」
首が絞まったことでようやく止まるナツさん。俺は彼を引き寄せると、息ができずに青くなってきていた彼に手を叩かれようやく離す。
「ハァ・・・ハァ・・・こ・・・殺す気か!?」
「いやぁ、あまりに勢いよく走ってきたからつい・・・」
どうしてもお願いしておきたいことがあったから引き止めた。そのためにわざわざこんなところで時間を潰していたのだから。
「ナツさん、お願いがあるんだけどいいですか?」
「あぁ!?なんだよ?」
ハッピーを拐われたことで焦っているナツさん。そんな彼に俺は冷静にあることをお願いした。
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