蛇鬼の鰭
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れを遮るようにハッピーに掴まった。
「シェリア!!」
「あれ?」
「お願いハッピー、このまま」
「あ・・・あい?」
何が起きたのかわかっていないハッピーに指示をしてそのままモンスターの群れを飛び越えていく俺たち。ハッピーはまだよくわかっていないようだが、シェリアの表情はキリッとしていた。
「あたしたちで蛇姫の鱗を救うんだよ!!」
「うん!!」
「だね!!」
そう言われて彼女の意図にようやく気付いた。ギルドのために自分が何とかしたいと思ってナツさんを蹴飛ばしたのだと。ウェンディと俺はこれを快く歓迎する。ただ、1人だけこれに不満そうな顔をしているものもいたが。
「すごいモンスターの数・・・」
「これが全部街に・・・」
「さすがに多いね」
空から見るとよりモンスターが多いのが一目でわかる。マーガレット周辺のモンスターを集めてもこんなに集まらないんじゃないかというほどの数が列を成している。
「ラウル、降りるぞ」
「え?なんで?」
そう話ながら飛行しているとレオンがそんなことを言い出した。彼がなぜそう言ったのかわからずそちらを見ると、彼は誰よりも冷静な判断を下す。
「一端モンスターの進軍を止める。お前らは魔物使いを頼む」
街への被害をできるだけ食い止めるためにモンスターの群れの半分辺りで地上に降りていくレオンとラウル。確かにあいつなら1人でも楽勝だろう、あの程度のモンスターなら。
「モンスターはレオンたちに任せよう」
「ナツさんたちもいるしね」
「俺たちはこの先にいる魔物使いを叩くぞ」
モンスターたちは数こそ多いけど力はそんなにない。これならレオンたちで十分に足止めすることができる。
「ごめんね、ハッピー」
「ううん。シェリアは軽いよ。ルーシィより」
「あとで報告しておきます〜」
「いつも言ってるから意味なくない?」
ハッピーの発言にセシリーたちが食い付く。ルーシィさんはそんなに重たくないと思うけど・・・いや、持ったことないからわかんないけどね。
「そうじゃなくて・・・私・・・どうしても自分の力で街を守りたい」
「シェリア」
強い意志を持ってこの場にやって来たシェリアの表情がどこか暗い。これにはウェンディも不安げだが、敵の本陣が見えてくるとすぐに集中モードに入る
「いたわよ!!あそこ」
「離すよ〜」
敵の集まっている場所を目掛けて俺たちは投下される。それに奴等は気付いて上を見上げているが、反応する間も与えず顔面に蹴りを入れた。
「「「天空シスターズ!!」」」
奇襲に反応できず地面に伏す3人。着地したウェンディとシェリアは、互いに向き合い頬を膨らませる。
「天竜の・・・咆哮!!」
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