122ネ右一クン、クンダリーニ覚醒
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ど、這い蹲って過呼吸起こしてガチ泣き号泣。
期待の新人だった生徒が、ここ数年の成長でケツとか乳とかバルンバルンになってしまってタイムを落とし(秋子ちゃんの応援による)、それでも体重を落として鍛錬を重ね、研鑽の果てに短足の日本人で有りながら、公式記録で追い風参考タイムでもない、女子100メートル予選で本物の世界新記録を樹立した生徒を讃えていた。
「アレ? 何かお母さん凄く怒ってる?」
ちょっと秋子ちゃんとマコピーでも、「この人数全員に術かけて記憶消すの面倒だぞ?」と思って怒りのオーラを発していた。
普通ならドーピングとバレない方法で筋肉強化して、どうにか世界と戦える体を作るが、ジョイナーさんも、ツール・ド・フランスでマイヨジョールすら着れなかった選手も、30代で心臓の心拍数が一生分終了して、バッタバタ死んでいた頃の世界。
早速陸連関係者が世界新が出たのを泣きながら本部に連絡してしまったり、流石のマイナー競技女子陸上短距離でも、NHK19時ニュースのトップに来るように、写真や動画を撮影して、この頃のプアなネット環境のISDNやモデム通信では動画は送信できないので、緊急にバイク便数台雇って、死ぬ気で本州まで走らせて到達次第放映する予算が付いた。
もう香里がNHK北海道に撮影させた、奇跡の恋シーズン2どころの騒ぎではなくなっていた。
「水瀬選手のお母さんですかっ? コメントをお願いしますっ」
超マイナー競技で、もし放送しても視聴率ゼロで、現代のCSですら放送されない地方の学生陸上。
YAWARAで女子柔道地方大会が放送とか、あり得ない演出もあったが、ラジオでもムリ。
キー局から番組すら買えない、貧乏UHF局でも放送禁止に近い地方競技、そこに偶然送り込まれた記者兼カメラマン、当然業務用カメラなど渡してもらえないので、アナログの古いビデオカメラで秋子ちゃんも撮影。佐祐理以下の装備である。
『忘れなさい』
既に手遅れなのだが、一応術で忘れさせてみる。
「あの、日本陸上連盟の者です、是非お嬢さんを国の為にお預け頂きたい」
『忘れなさい…』
陸連関係者も瞬殺。今まで何の問題も起こさなかった娘が、舞がやらかした天孫降臨で人類滅亡、太陽と木星付近のビッグリップに次ぐぐらいの大問題を起こしてしまった。
それも慶事で全員大喜び、「流石マジイザナミ」と思った秋子ちゃんだが、イザナギくんの失態は、もう一人のマジイザナミに処置させようと思った。
『真琴、さっき栞さんが走って飛んで行った時、縮地と言う術なんだけど、見て覚えた?』
『うん、覚えた』
まるで子供のように、エロイ話とかエロイ単語とか、砂漠が水を吸うように覚えてしまうマコピー。
ポケットから何でも盗む技以外にも、怪獣がすっ飛んでいったときの術すら覚えてしまった。
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