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とある3年4組の卑怯者
78 後宴(うちあげ)
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したって全力でやったつもりなんだろ?それでいいじゃねえか!!」
「う、うん、そうだね、ありがとう!!」
 かよ子は杉山に労わられた事が非常に嬉しかった。大野は二人のやり取りを見て冬田もかよ子のようにもう少し控えめになってくれればいいのにと内心で思っていた。その時・・・。
「お、おい、山田、ジュースこぼれてるぜ!!」
「え?あ、あ〜!!」
 かよ子は嬉しさのあまり、手に持っていたグラスを傾けて中のジュースを床にこぼしてしまった。

 リリィはまる子、たまえ、とし子と橿田とその友人達と共にいた。まる子が橿田らに自分がなぜ家族から「まる子」と呼ばれるのか由来を話した。
「へえ〜、いい名前だね。まるちゃんにたまちゃんってなんかお笑いのコンビみたいだね!」
「ちょっと、ひろ子ちゃん・・・」
 皆はハハハ!と笑い合った。
「そうだ、私あの凄い高いレシーブ驚いたんだ。よくあそこまで飛ばせたよね」
 とし子が桃山の東京タワーレシーブが気になっていた。
「ああ、あれ?あれは私レシーブを高く上げすぎちゃう癖があって、自分では情けないと思ってたけどからひろ子ちゃんがそれを得意技にしてみたらどうかと言われてね。そしたら自分でもこんなに役に立つとは思わなくてさ・・・」
 桃山は恥ずかしがりながら言った。
「でも5組は結構強かったわよ。私たちも負けそうになったし・・・。それにあの練習のときも凄くまとまってたしね」
 リリィが5組を高評価していた。
「え?ありがとう・・・」
 リリィはたまえと橿田の溝は消えたようで安堵した。
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