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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第四十八話 出会いとは意外なとこであるものである  ★
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て、月村家ではなく海鳴に来たばかりの時に調べ物をした図書館に向かっているのだ。

 周りからの視線を受けながら 図書館の中に入ると司書の女性の方が目を丸くしていたが無視する。

 こういった場合はさっさと、一刻も早くすずかと合流し、この場を後にする方がいい。

 視線を周囲に奔らせすずかを探しながら早足で図書館の中を歩く。
 と聞き覚えのある声を頼りに、見覚えのある後ろ姿と見つける。

 当然声を発しているという事は話し相手がいるという事。
 この位置からは探し人の話し相手の顔は見えないが見覚えのある後ろ姿。
 
 片方はすずかの物で間違いない。
 もう片方も聞き覚えのある声だ。

「こういった形で出会うとは思ってもなかったな」

 ぽつりとつぶやいた俺の言葉に反応する二人。

「「あ、士郎君」」

 振り返り俺の名前を呼んで、驚き顔を見合わせる二人。

「えっと、すずかちゃんは士郎君を知っとるん?」
「う、うん。はやてちゃんも?」
「うん。えっと……どういうことなん?」

 お互いなぜ俺の事を知っているか理解が出来ず、どういう事か説明を求めるように見つめてくるはやてとそれに頷くすずか。
 
「こちらが俺が専属執事を務めさせてもらってる、月村すずかさん。
 そしてこちらがすずか達に紹介したいって言ってた方で、八神はやてさん」

 あっさりとし過ぎた説明かもしれないが、一番簡単でなぜ俺を知っているのかを説明するには十分なはずだ……たぶん。

「ああ! すずかちゃんが士郎君が執事をしてるとこの子か」
「私達に紹介したい子ってはやてちゃんの事だったんだ」

 うん。ちゃんと納得してもらえたようだ。
 それにしても俺としては

「すずかとはやては知り合いだったのか?」

 こちらの方が疑問だ。

「ううん。ちゃんと話をしたのは今日が初めて」
「前から図書館でお互い見かけてはおったんやけどな」
「今日、知り合う機会があって」

 なるほどそういう事か。
 それにしても同じ海鳴に住んでいるとはいえ世間とは意外と狭いものだ。
 
「というかさっきから気になっとんのやけど、その格好って」
「ああ、俺の仕事着。
 執事服だな」
「いや、それはわかるけど。
 そやなくてなんで図書館に執事服で?」
「そうだよね。
 いつも外歩くときは私服なのに」
「すずかのお姉さんにして雇い主からの命令でね。
 屋敷まですずかのエスコートに」

 俺の言葉になるほどと頷くはやてと申し訳なさそうにするすずか。
 
 それにしても意外だな。
 シグナム達が誰もはやての傍にいないとは。
 と思っていたら

「お待たせしました」
「あれ? 士郎君」

 恐らくはやて
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