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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第七話
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きた。
うわ、今立つのもやっとだ……。


「――――衛司……?」


ゆっくりと視線をファラやメリア達に向けて無事を確認する。
うん……大丈夫そうだ。

ファラ達が無事と分かった瞬間……僕の意識は完全に黒くなった。







―――――――――――


「――ん……此処は…」


「――ぁ、衛司!目が覚めたんだ…」


目を覚ますと意外に見慣れたバンエルティア号の医務室で、目の前には安心した表情のファラが居た。
どうやら、現在僕は医務室のベッドで寝かされているらしい。


「あれ……確か…そうだ、ジョアンさんは?」


「はいはい、落ち着いて。ちゃんと説明するから」


僕の言葉に、ファラは溜め息を吐きながらも説明を始めた。
あの後、僕はオーバーリミッツと技の反動により気絶していたらしい。
ジョアンさんの護衛は無事に完遂した。そして問題はその後だ。あのブラウニー坑道の奥地でジョアンさんが生きたい事を願うと、例の『赤い煙』が現れ、ジョアンさんの病気を完治させたらしいのだ。
結局その後、その場所に赤い煙は出なかったらしい。

で、その後、気絶していた僕はファラにおぶらされてこの医務室まで運ばれたらしい。
赤い煙……結局謎のままだけど、一体なんなんだろう。


「全く……あの後本当に大変だったんだよ?メリアやマルタは勿論心配してたし、ジョアンさんも自分せいだ、とか考えてたんだから」


「ははは……面目ありません」

ムッとした表情のまま怒っている様子を見せるファラ。うん、今回は本当に申し訳なく思っている。

オーバーリミッツと技の反動は結構大きかったのか体が上手く動かないのが現状である。


「――……でも、ありがとう」


「え……?」


「衛司が居なかったら私、今頃どうなってたか分からないもん」

そういって俯いてしまうファラ。その様子はどこか元気が無さそうに見えた。
僕はとりあえず、いまだあまり動けないがゆっくりと右手を伸ばして……


「――ぇ?」


そっと、ファラの頭を撫でた。此方側で覚えた僕なりの『元気の無い相手にするべき行動』の一つである。


「衛司……?」


「――僕はあくまで当然の事をしたまで。ファラも大切な仲間の一人だからさ。だから、わざわざそんなに深く思い込まないでよ。何があろうと、僕達は仲間なんだから」


「………うん」


ゆっくりとファラの頭を撫でながらそう笑って言うと、ファラも頷いた後、小さく笑い返してきた。
うん、良かった。


「……ぁ、私、皆に衛司の目が覚めた事言ってくるね。皆、心配してたから」


「あ、うん。ありがとう」

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