第二章
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ている。
「安心してね」
「ええ、私もスタンガンとあ催涙スプレーがあるから」
「大丈夫だよ。それにね」
「それにって?」
「ツレが言ってたんだけれどさ」
あいつがクラスで言ったことを彼女にも話した。
「何か知らないけれどすぐにどうにかなるみたいだよ」
「すぐに?」
「そう、すぐにね」
こう彼女に話した。
「あいつのことはね」
「そうかしら」
「だから安心していいって」
あいつに言われたことをこう話した。
「君も僕もね」
「だといいけれど」
「安心していいみたいだよ」
僕もこのことは信じられなかったけれど彼女を安心させる為に言った。
「そうしていればいいって」
「そうなのかしら、本当に」
「みたいだよ。だから今もね」
「お家まで、よね」
「帰ろう、一緒にね」
「じゃあ」
彼女はまだ不安な顔だった。けれどそれでも僕の言葉に頷いてくれた。
僕達は不安なままだった、そしてあいつをどうにしかしたいと思い続けていた。そんなある日のことだった。
あのツレが学校に来た僕に笑顔でこう言ってきた。
「よお、朗報だぜ」
「朗報って?」
「ほら、あいつだよ」
笑顔でこうも言ってくる。
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