暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1924話
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よりはいいんだろう。
 にしても……無気力症か。
 有里が妙な方向で暴走しないといいんだけどな。
 そんな風に考える俺だったが、休み時間に再び有里が隣のクラスに行って聞いたところ、病欠で休むという連絡が家からあったらしい。
 ふーん。山岸って寮じゃなくて実家通いだったのか。
 まぁ、月光館学園でも実家通いってのは、そこまで珍しくはない。

「ふぅ」

 山岸が病欠だという事を知った有里は、見るからに安堵した様子を見せる。
 ……そこまで心配だったら、それこそ山岸の携帯に電話すればいいと思うんだが。
 それとも、もしかして山岸の携帯の番号とかメルアドを知らないとか?
 うーん、何だかんだと最近の有里は山岸と一緒にいる事が多かったのを考えると、連絡手段を持ってないってのはちょっと気になるな。

「有里、携帯は繋がらなかったのか?」
「……寝てるからか、それとも病院にでも行ってるからか分からないけど、繋がらないんだ。一応メールは送ったけど」

 どうやら、やる事はきちんとやっていたらしい。
 まぁ、寝る時にメールの着信音とか携帯の呼び出し音とかがあれば嫌だと、電源を切っていても……そこまでおかしくはない、か?
 普通に寝ている時ならともかく、病気……風邪とかそういうので寝てるんなら、その可能性はないでもないか。

「そうか。なら、そのうちメールの返事でも来るだろ」

 その話題はそこで終わり、話題は裸で見つかった女のものになる。
 何でも順平が言うには、色々と怪談話が広まっているらしい。
 ……それを聞いていたゆかりが、微妙に嫌そうな表情を浮かべていたのだが、恐らくゆかりは幽霊とかそういうのが苦手なのだろう。
 気の強いゆかりにしては、似合わない弱点だと思うんだが。
 それにシャドウを相手にした場合は普通に攻撃とかが出来るんだから、そう考えれば疑問に思わないでもない。
 もっとも、ゆかりの性格を考えれば、それを言うと間違いなく否定するだろうけど。
 特にゆかりの場合は、昨日裸で倒れている生徒を自分の目で見た……というのが大きいのだろう。

「あ、ちょっと用事があるから」

 そう言うと、ゆかりは教室から出ていく。
 逃げたな。
 順平アワーとかいうのをやり始めてすぐだったから、恐らくそういう事なんだろう。

「何だよ、ゆかりッチ」
「そう言うなって。ゆかりだっていつも俺達と一緒にいるって訳にはいかないだろ。女には女同士の付き合いとかが必要なんだろうし」

 誤魔化すように順平にそう言ったが、実際それは間違っている訳ではない。
 ゆかりが普段一緒にいるのは俺や順平、有里、友近、宮本……つまり、ゆかり以外は全員男な訳だ。
 勿論クラスの女から嫌われているとか、そういう事はない。
 寧
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