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転生とらぶる
ペルソナ3
1924話
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「いや、何でもない。それより、噂は聞いてるか?」
「……噂?」

 噂と聞いて小首を傾げる有里。
 こうして見る限りでは、特に何かを知ってるようには思えない。
 これが演技なら大したものだと思うが……どうだろうな。

「ああ、何でも隣の組の女が全裸で学校に放置されてたらしい」
「……えっ!?」

 数秒の沈黙の後、驚愕の声を発した有里は急いで教室から出ていく。
 走る……とまではいかないが、それでも早足と呼ぶに相応しい速度。
 どこに行くのかは、考えるまでもないだろう。
 間違いなく隣の教室に向かったのだ。

「どう思う?」
「演技とか、そういう風には見えなかったけどな」

 ゆかりの言葉に、短くそう返す。
 実際、今のが演技だとすれば、それこそ俳優にでもなった方がいいだろう。
 いや、俺が言うまでもない事だが、もし有里が俳優になったりしたら、間違いなく人気が出る筈だ。
 そんな風に話していると、やがて教室から出ていった有里が戻ってくる。
 どこかショックを受けたその様子は、山岸がやっぱり何か今回の件に関係しているということなのだろう。

「どうだった?」
「……まだ、学校に来てないみたいだ」

 一応といった感じで聞くと、そんな言葉が戻ってくる。
 やっぱり山岸に何あったのか。
 もっとも、まだ学校に来てないというのであれば、それこそ寝坊か何かをしているだけという可能性もあるのだが。
 山岸の性格を考えると、ちょっと考えにくいか?
 いや、けど寝坊ってのは誰しもがしてしまう事はある訳で。そう考えれば、俺の考えも決して間違っているとは限らない訳で。

「そうか。なら、電話でもしてみたらどうだ? もしかしたら寝坊してるだけかもしれないだろ」

 有里のモーニングコール。
 それで起きる事が出来るのであれば、有里のファンクラブの会員達にとっては非常に羨ましい事なのは間違いないだろう。
 もっとも、有里がそう簡単にモーニングコールをするかどうかは……ちょっと難しいと思うが。
 いや、有里の性格を考えれば、実は頼めばしてくれるのか?
 俺の言葉に携帯を弄っている有里を見ながら、そんな疑問を抱く。

「はい、席についてー」

 鳥海がそう言いながら、教室の中に入ってくる。
 いつの間にか、既にそんな時間になっていたらしい。
 順平や友近、有里といった連中も自分の席に戻っていく。
 ちなみに宮本は今日は他のクラスメイトと話している為か、こっちに来る事はなかった。
 まぁ、宮本は毎日俺達と一緒にいるって訳じゃないしな。
 勿論暑苦しいと呼ぶに相応しい宮本だけに、そこまで好かれているって訳じゃない。
 嫌っている奴だっている。
 それでも人当たりの良さという点を考えると、俺
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