鎮守府・愛のエプロン!第1回-前編-
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…使うのはジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、それに豚肉にしましょうか。提督は関東の方ですから」
『関東と関西だと牛肉と豚肉の違いがありますからねぇ。ぶっちゃけその辺どうなんです?』
『俺はどっちも作るし、どっちでも良いけどなぁ。……でもまぁ食い慣れてるのは豚肉かな』
「豚肉には砂糖と醤油を揉み込んで、下味を付けておきましょう。漬けておいてる間に野菜も切って……」
『恐ろしく手際が良いですねぇ』
『さっき利根のを見てるから、余計にそう見えるな』
「さぁ、ここからが重要よ。肉じゃがは炒め煮に近いから、火は入れすぎも入れなさすぎも厳禁だから……」
『と言いつつ軽々やってますね』
『漬けておいた肉を軽く炒めた所に野菜を加え、油が回った所で味醂に酒を足して、鰹出汁も入れて落し蓋。こりゃ本格的だなぁ』
「味の濃さは……うん、こんな所ね。あの人は濃い目が好きだけど、健康にも気遣って少し薄味にしました」
『誰の事だろうな?』
『自覚無いんスか、提督』
「後は器に盛って、塩ゆでしておいた絹さやを飾れば……出来上がりです!高雄の愛情たっぷり籠めました!」
『おぉ……美味そうだな!これは期待できる』
『その愛情が伝わる日は来るんですかねぇ……?』
長くなったので、次回に続きます!by青葉
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