第8話
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声ではない人物の声があった事に気づき、困惑の表情を浮かべた。
「やっほー、アーちゃん♪久しぶりー!元気にしてたー?」
するとその時リィンの背中に隠れていたミリアムが現れて無邪気な笑顔を浮かべてアルティナを見つめた。
「!!………どうして彼女がここに?」
ミリアムの登場に驚いたアルティナはジト目でリィンに訊ね
「はは、仕事の関係で来てくれてな。ちょうど街を案内しているところだったんだ。」
訊ねられたリィンは苦笑しながら答えた。
「ニシシ、アーちゃん。本当に久しぶりだねー!去年の3月に、リィン達と一緒にボク達の最後の自由行動日にトリスタを訪れた以来だっけ?クーちゃんは元気してるー?」
「………ええ、久しぶりですね。”アーちゃん”はいい加減止めて欲しいのですが。」
「えー、だってアルティナってなんか言いにくいんだモン。あ、なんだったらボクらもミーちゃんとかガーちゃんって―――」
「呼びません。そもそもクラウ=ソラスの呼び名も認めた覚えは……」
アルティナの反論に対して不満げな様子で答えたミリアムは新たな提案を思いついてアルティナに提案したが、アルティナは即座に断りの答えを口にした後呆れた表情でミリアムを見つめた。
「あはは、いいじゃん。覚えやすいしー。」
一方ミリアムはアルティナの反論に対してあまり効果はなく、無邪気な笑顔を浮かべ、ミリアムの態度にアルティナはやりにくそうな様子を見せながらミリアムと会話をしていた。
(はは……嬉しそうだな、ミリアム。)
アルティナとミリアムの様子を微笑ましく見守っていたリィンだったが着信音に気づき、二人から少し離れてARCUSUを取り出して通信を開始した。
「はい、こちらシュバルツァー………」
「そんなことはわかっている。いちいち名乗らなくていい。」
「えっと、もしかしてシュミット博士ですか?」
「ブリーフィングが終わって時間を持て余しているのだろう。今から準備を整えて”アインヘル小要塞”に来るがいい。」
「それってもしかして昼間に言っていた……?すみませんが、今は知人を案内している用事があって―――」
「ああ、情報局の娘が来ていたか。むしろ好都合というものだ。手が空き次第、こちらに来い。―――以上だ。」
通信相手――――シュミット博士は用件を伝えた後通信を切った。
「……き、切られた………相変わらず一方的というか。」
「リィン、どうかしたのー?」
「今の通信は……」
「その、よくわからないが……」
そしてリィンは二人にシュミット博士からの通信内容を伝えた。
「へー、そんな場所が……なんだか面白そうだねー!それじゃ、さっそく行ってみる?
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