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おぢばにおかえり
第四十二話 妹達の誤解その二十四

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「そういうことはしないの」
「駄目ですか」
「駄目よ」
「お姉ちゃんいつもこうなんですよ」
「変に厳しいんですよ」
 妹達がまた阿波野君に言ってきました、何かこの二人阿波野君と妙に波長が合う感じで訳がわかりません。
「それでなんです」
「私達にも言ってくるんです」
「そうなんだね」
「はい、そういうことなんで」
「まああまり気にしないで下さい」
「いやいや、先輩いつも僕に親身に言ってくれるんだ」
 阿波野君は私を見つつ妹達に言いました。
「厳しいのは確かだけれどね」
「あっ、親身にですか」
「それはいいことですね」
 妹達も私の方を見てにこにことなっていました。
「成程、これはいいかも」
「私達応援していますね」
「有り難うね」
「何か応援で有り難うなの?」
 保系に訳がわからない会話でした。
「三人共今日はおかし過ぎるわよ」
「まあまあ気にしないで」
「悪いことじゃないから」
「悪いことじゃないっていうけれど」
 ここで私がまた言おうとしたら。
 玄関が開く音がしました、ここで妹達は今度はこう言いました。
「あっ、帰ってきたね」
「そうね」 
 お父さんとお母さんがというのです。
「じゃあ今度はね」
「先輩とお父さんお母さんのお話ね」
「そうだね、それじゃあね」
 阿波野君はまた妹達に応えました。
「今からね」
「はい、お話しましょう」
「お父さんとお母さんも交えて」
 ここで今度は三人で私を見てきました。
「一緒にね」
「お話しようね、お姉ちゃんもね」
「だから何で私を見るのよ」
 ここでもまた、ですから余計に思いました。
「全く、変なことばかりよ」
「別に変なことじゃないからね」
「安心してね」
「何が安心なのよ」
 そんなことをお話しているうちにお父さんとお母さんがお家の中に戻ってきてです、そうして今度は六人でのお話となりました。


第四十二話   完


                     2017・3・9
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