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ソードアート・オンライン〜剣と槍のファンタジア〜
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2章 生き様
11話 オールラウンダーの2人
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めた背中に投げかける。

「あれれぇ、あのトカゲ、どうしちゃったの?」

 リアは思わず内心でフェザーリドラの種族はトカゲではなくドラゴンだと突っ込んでしまった。そんなことはよそに、

「…ピナは死にました。…でも!」

 そういって、シリカはロザリアをキッとにらんだ。

「絶対に生き返らせて見せます!」

 ロザリアは驚いたように少し目を見開いた後、ヒュ〜と下品に口笛を吹いた。リアも心の中でほくそ笑んだ。…かかった…。
「ってことは、思い出の丘に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略できるの?」
「できるよ」

 そういって、リアはロザリアからシリカを隠すようにロザリアの前に立ちはだかった。

「あそこのダンジョンはそんなにレベルは高くないからね」

 ロザリアは少なからず驚いたようだった。何しろ、その声は女だったからだ。だが、いつもの鈴を鳴らすような、透き通ったリアの声ではなく、かなり低めの声だった。

「まさかあんたそういう趣味なの?そんな強そうじゃないけど」

 この人は、あの戦姫とどんなにすっきりするだろうと、シリカはその言葉が喉から出かかった。だが、ふいに袖を引かれた。驚いて振り返ると、唇に人差し指を当てたツカサがいる。

 この2人が今はお忍びでこの層に来ていることを思い出し、シリカは歯を食いしばった。その時、ぽん、と頭の上に温かい手が置かれた。

「別に同性を助けるだけで、そういう趣味ではないし、あなたにとやかくいう資格はないと思うけどな。それに、もしそう言う趣味だったとしてもあなたみたいな醜い人は絶対に選ばないから安心していいよ。それと」

 リアはそこで言葉を切った。


「見た目で強さを測っていたら、その醜い顔がもっと醜くなるからやめておきなよ。三十路すぎて唯でさえ見れた物じゃないのに、もっとひどくなったら見てるこっちが反吐が出る」

 行こう、とリアはシリカの背に腕を回し、宿屋へと入ろうとする。

「絶対、絶対後悔させてやる…?」

 ロザリアの憎しみがこもった声を背中で聞きながら、3人は宿屋に入った。

 
 とたん、シリカはプッと吹き出し、ツカサはくっくと喉で笑った。リアもそれにつられて笑う。

「あれだけ言ってすっきりしたー」
「まったくだ」

 もっとまじめな人たちだと思っていたシリカは、少々意外であったが、それは自分のために言い返してくれたのだと思うと、ぽっとお腹のあたりが温かくなる気がした。



 宿のチェックインを済ませ、リアはシリカを一番奥の席に座らせたあと、メニューを選択してから席に戻り、ツカサの隣に腰かけた。

 
 すぐにNPCのウェイターに運ばれてきた飲み物で、簡単な乾杯をしてから、リアは中身をすすっ
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