暁 〜小説投稿サイト〜
『遺り続ける傷』
『キャンディ』

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乾いた空気の中
耳を澄まして
目を瞑って
潮風に浸れば
鮮明に思い出す

何処へ行こう
何処へ逃げよう
大事な物だけ
握り締めたなら
走り出そうよ

小さな蕾
枯れてしまって
咲けずに朽ち
流されてく

そんな形跡も
遺さずに消え逝く

心壊れたって
カラフルな記憶在るの

赤オレンジ青グレー銀
緑に紫にピンク
キャンディのように
色んな記憶が
ちゃんと此処に
在るから

悲しくて苦しくて
負けそうに
なってたとしても
カラフルで甘い
キャンディも在るの
だからまた立てる



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