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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十一話 機動六課のある休日 4
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の表情がほぐれる。
「この子か。また随分ボロボロに……」
眠っている少女を目にし、ティアナの表情が曇る。
「地下水路を通って、かなり長い距離を歩いてきたんだと思います」
少女を膝枕しているキャロがスバルとティアナを見上げた。
「まだ、こんなに小っちゃいのに……」
疲れ切った幼い少女を見て、スバルは悲しそうに眉を寄せる。
「……ケースの封印処理は?」
少女が可哀想だからと言って悲しんでばかりはいられない。
ティアナは頭を切り替える。
「はい、キャロがやってくれました。ガジェットが見つける心配はないと思います」
その答えに、ひとまずは安心と思った矢先に、エリオがレリックのケースをティアナに見せた。
「それからこれ……」
ケースは鎖につながれいたのだが、もう一つ、何かを括り付けていたような輪っかがあったのだ。
「ケースはもう一つあった?」
少女が逃げている時に、どこかに落とした可能性がある。だとしたらガジェットが動いているかもしれないとティアナは考える。
「いま、ロングアーチに調べてもらってます」
エリオの声にも緊張感がある。
ティアナは一度、状況を整理する。
ここに駆けつける前に、なのはからの連絡があった。
アスカが、少女が逃げてきた現場にいると言う事。
そのそばに破壊されたガジェットと、生体ポッドの残骸があったと言う事。
ティアナはデバイスの直接通信を行った。
「アスカ、女の子がいたかもしれない場所にいるって本当?」
前置きもなく、必要な事だけを尋ねる。
「ああ、これから移動する予定だ」
すぐに返事が返ってくる。
「じゃあ、地下水路を通ってこっちまで来て。レリックのケースは、実は2つあったかもしれないの。なるべく女の子の通った道をトレースしてきて」
「……下水道じゃん」
「分かったの!」
「りょーかい」
気のない返事が返ってくる。
それを確認したティアナは通信を切った。
「隊長達とシャマル先生、リイン曹長がこっちに向かってくれてるそうだし、とりあえず現場を確保しつつ周辺警戒ね」
「「はい!」」「うん!」
機動六課司令室は、性急に今回の事件の情報を整理していた。
今までとは明らかに性質の違う事件だ。
はやて、グリフィスはモニター越しに、騎士カリムと向かい合っている。
「そう、レリックが……」
はやてからの報告を聞いたカリム。
「それを小さな女の子が持っていた言うのも気になる。ガジェットや召喚士が出てきたら市街地付近での戦闘になる。なるべく迅速に、確実に片づけなアカン」
はやての言葉に、クロノが尋ねる。
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