第七話
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はコレットと別れリィンに連絡を取り、暫くした後合流し学院長室に向かった。
「「失礼します。」」
「おお、待っておったぞ。入りなさい。」
ヴァンダイクの了承を得て学院長室に入室するとヴァンダイクが窓に向けていた視線を二人に向けた。
(にゅ、入学式の時も思ったけど2アージュ近くありそうだな……)
(しかもかなり鍛えてるみたいだ。かなりガッシリしてるし相当強いだろうよ)
二人が改めてヴァンダイクの体格に驚いているとヴァンダイクの方から話を切り出してきた。
「――話はトワ君から聞いているよ、初めての自由行動日なのに悪いが早速説明させて貰ってもよいかな?」
「はい、構いません。」
「確か旧校舎地下の調査でしたっけ。」
「うむ、君達が入学式の時に使った場所だ。ちなみにあの落とし穴の仕掛けはサラ君が使うと言い出してな……ちとやり過ぎであったのはワシの方からも謝らせてもらおう。」
「い、いえ、とんでもない。」
「悪いのはあのウワバミの方ですし気にする必要はないかと。」
「そう言ってもらえると助かる。――さて話を戻すが、あの旧校舎は随分不思議な逸話があってのう。」
ヴァンダイクの言うとおり。出口で戦った石の魔獣、ガーゴイルも地下の他の場所にいた魔獣と比較しても尋常ではない魔獣であった。どちらかと言えば魔物と呼ぶのが相応しいだろう。しかも暫くすればただの石像に戻ってしまうという。だからこそ昔から生徒の鍛錬の為に使われていたようだが。しかしここ一年で無かった筈の扉が現れたり、どこからともなく声が聞こえるなど不思議な報告が相次いで来ているらしい。故にZ組にその調査を頼みたいとの事だ。
「――判りました。何とかやれると思います。あの石の化物が復活していたら厳しいかもしれませんが……。」
「何心配いらん。もし君達の手に負えないような物が出た時は横にいるカイム君に全部押し付けてしまえばいい。余程の事が無い限り蹴散らしてくれるじゃろうて。」
「そこで俺指名なんスね……いやまあやりますけど。」
「それとこれはあくまでZ組そのものに対する依頼じゃ。他のメンバーについても協力を頼めそうな仲間がいたら声を掛けて一緒に入りなさい。」
「それは……――了解しました。なるべく協力して入ります。」
その後二人はヴァンダイクから旧校舎の鍵を受け取り学院長室を後にした。
学院長室を出た後、二人は校庭で依頼について話し合っていた。
「どうする?直ぐに他の皆に確認を取って旧校舎に入るか?」
「それもいいが昼時が近い。結構ハードな依頼になりそうだし飯食って休憩してからでいいだろ
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