第七話
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し……屋外も用務員さんに聞いたら掃除の時に見かけなかったって言われたから。」
「成る程。ちなみに各教室はどうだ?」
「そっちは大丈夫、自分の教室は探したし他の教室には入ってないから。それ以外を重点的に探してもらえると助かるかも〜。多分2階が怪しいんじゃないかな?」
「あいよ。じゃあ引き続き学生会館頼む。」
ある程度情報を聞いた後、コレットと別れカイムは本校舎の2階に向かった。2階の廊下を歩き家庭科室の付近を通ると中からリィンとニコラスが出てきた。
「あれ、カイムじゃないか。どうしたんだ?」
「おや、本当だ。もしかして調理部に遊びにきてくれたのかな?」
「リィンとニコラス先輩じゃないか。そっちこそ二人揃ってどうしたんだ?」
予想外だったのかお互いに質問を繰り出していた。リィン達の方はどうやら届け先の一つが調理部のニコラスだったらしく、今しがた届け終わり次に向かおうとしていたらしい。次にカイムは自分の依頼を説明した。
「そんな訳で2階に今着いたんだ。まあ大体当たりはついてんだけどな。」
「そうなのか?」
「ああ、そも廊下に落ちてれば誰かが拾ってる筈だしな。届けられてないって事は見つけにくいとこにあるってことだ。それで生徒が基本的によくいる場所といえば……。」
そう言いながらカイムは談話スペースに向かい、少し奥まで歩いた後手前から三番目のソファーから何かを拾った。
「ま、こういう事だ。念の為……うんやっぱり。」
「成る程な。確かにそこなら生徒はよく立ち寄るな。」
「いやぁ、なかなかの慧眼だね。」
「これくらいなら誰でも直ぐ行き着きますよ。」
その後カイムはリィンとニコラスと別れ、学生会館に向かいコレットに生徒手帳を渡した。
「間違いない、私の手帳だ!ふぅ、本当によかった〜〜……。これがないと身分証明できないし、再発行とかになったら教官からすっごく怒られるって話しだし……。カイム君、どうもありがとう!」
「どういたしまして……ってなんで涙ぐんでんの!?」
「あ、あはは。安心したらつい……そういえば結局どこで見つけてくれたの?」
「本校舎2階の談話スペースのソファーの上。廊下からだと背中側だから死角になってたんだろうさ。」
「ああ、そういえば皆で話してたっけ。前にも座ってたら落とした事あったなー。」
「前も落としたって事はスカートのポケットか。いっそ上着の内ポケットに入れたらどうだ?まあ女子の制服にあるかは分からんが。」
「そんなのあるの!?」
そう言いながらコレットは上着の内側を調べてみるとどうやら内ポケット見つけたようで今後はそこにしまうことにしたようだ。依頼の完了を確認したカイム
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