シリルvs.ナツ
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「オイ!!」」」
何の脈略もなく背を向けてどこかに俺たちを拉致しようとしたナツさんだったけど、リオンさんたちが慌てている俺たちを急いで降ろさせる。そもそも帰ると言ったけど、一体どこに帰るというんだろうか?
「妖精の尻尾復活・・・ですか?」
「もう一度皆さんを集めて」
席に座り、ナツさんとルーシィさんから事情を聞いてみると、2人はギルドを再建するためにまずは俺たちのことを迎えに来てくれたらしい。その間ウェンディに抱えられているハッピーが羨ましかったけど、決して表情には出さないように善処する。
「うん・・・この1年マスターも行方不明。きっと解散の謎に関係してると思うの」
「マカロフ氏のことは評議院でも問題になっているらしいな」
「評議院!?イヤな響きだ」
心底嫌そうな顔を見せるナツさん。破天荒な人が多かった妖精の尻尾は何かと目の敵にされてたけど、それは俺たちに非があるから仕方ないんじゃないかな?
「なくなっちゃったんじゃないの?」
「そっか・・・あんたたちずっと山ごもりしてたから知らないのね」
「評議院がなければ魔導士ギルドは運営できねーだろ?そこで1年前、聖十大魔道が集まり評議院を再結成した」
「ジュラさんもレオンもそこに行っちまったよ!!」
「キレんなよ」
「俺は呼ばれただけだし」
「おおーん」
2人は修行のために街に降りてきてなかったみたいだからこのことを知らなかったらしい。そういえば結局人は集まったのかな?全然話題に上ってこなかったけど・・・
「聖十の魔導士が評議員か・・・強そーだな」
「じゃあマスターも」
聖十の響きにナツさんのテンションが上がる。そんな中ハッピーが口を開くが、すぐにルーシィさんからの突っ込みが入る。
「そのハズだったんだけど、行方をくらましちゃって」
「逃げたんじゃねーのか?めんどくさそーだし」
的を射てるようなナツさんの言葉に思わず俺とレオンは苦笑いをする。
「とりあえずじっちゃんはおいといて・・・俺たちと来いよ、シリル、ウェンディ」
「あ・・・あの・・・」
もしかしたらこんな日が来るかもしれないとは予期していた。だから俺とウェンディはあらかじめこの時の回答を決めておいた。
「俺たちは蛇姫の鱗の魔導士です」
「ナツさんたちとは行けません」
「「「!!」」」
俺たちの言葉に目が飛び出るほど驚くナツさんたち。これにはシェリアとレオンを初めとした蛇姫の鱗の一同も同じ反応だ。
「シリル!?ウェンディ!?」
「何で・・・!?」
「すみません」
柔らかな笑顔で答えるウェンディ。ここでリオ
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