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ジョジョの奇みょんな幻想郷
第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
番外編.幻想郷の正月
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「そうだぞ、霊夢。せっかくの酒飲み放題の機会じゃないか。祭りなんだから楽しまなきゃ損だ」
「あんたはいつでもどこでも飲み放題でしょうが。萃香」
 伊吹萃香。その昔妖怪の山で大将をやっていた鬼の一人で未だ地上に残っている鬼の一人。いつも酒を飲んでいる飲んだくれであり、大体週三で博麗神社に居候している。
「まあ、でも萃香の言うとおりなんだぜ!せっかくみんな集まるんだから楽しまなきゃ損だぜ?」
「‥‥‥だから、それがめんどくさいんでしょうが」
 やはり文句垂れ垂れの霊夢である。だが、それもそのはずでその後の後片づけを誰がやるのかというと、霊夢一人だからだ。咲夜なども宴合間合間で時間を止めて片付けといてくれるし、地霊殿一家もたまに手伝ってくれるのだが、それでも気休め程度にしかならないのだ。彼女が鬱になるのもわかる。




 はたまた変わって紅魔館。
「みんな、Happy new year。今年もカリスマらしい一年を過ごすわよ」
「カリスマらしい一年ってどんな過ごし方やねん」
「‥‥」グサッ!
「そもそもお姉様にカリスマなんてないじゃん」
「‥‥」グサグサッ!
 バン!と机を叩いた。どうやらおぜ、レミリアのお怒りを買ったようだ。
「表に出なさい二人とも!私のことをバカにしたらどうなるかわからせてやるわ!」
「あ、私パス。戦ったりとかそういうのいけないと思いまーす。あ、爆死した」
「スタンド持っとるやつが無い奴いたぶっとる時点でカリスマ皆無やと思うんや」
「うー!うー!」
 いつのまにか後ろにいた咲夜に泣きついた。さすが瀟洒なメイドである。
「皆様、後もう少しで朝食の準備がすみますので今しばらくお待ちください」
 そう言うと再び消えた。恐らく時を止めたのだろう。と思うと美鈴の悲鳴が聞こえた。恐らく起こされたのだろう。永眠しそうな方法で。
「いてて、みなさんおはようございます」
「美鈴、頭にナイフ刺さっとるで?」
 抜いたるわ、と言って美鈴の頭からナイフを抜いた.普通なら出血大量で死ぬのだが。この幻想郷では常識に囚われてはいけないのだ。
「皆様、お待たせいたしました。本日の朝食は元旦と言うことなのでお節料理にしてみました」
 そういい、咲夜手作りのお節料理の数々が並べられた。しかし、お節料理は得てして子供は嫌いなものである。
「えー、お節料理やだー」
 フランがいやな顔をするも、咲夜は右手を天に突き上げる。
「お嬢様が言っていました。『病は飯から。食べると言う字は人が良くなると書く』と」
 咲夜はそういうが、本当なのかよ?と言う視線を送るも誰も追求しなかった。
「じゃあ食べましょうか」
『いただきます』
 全員で合掌し、少し遅い紅魔館の一日が始まった。






 さらに変わり
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