第7話
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クロスベルがまだ自治州だった頃、アンタの親玉と一緒にマフィアやスパイ、テロリストの温床になっていたクロスベルに乗り込んでその”競売会”の関係者と密会をしていたそうだからな。」
「言われてみればそうだから、反論できねぇな。――――それと”仮面の紳士”殿、だったか。何でそんなバレバレな格好をして、顔だけ仮面で隠しているのか訳がわからねぇが……まさかとは思うが本気でそれで、正体を隠せると思っていないよな?」
ランディの指摘に対して苦笑しながら同意したレクター少佐は真剣な表情でランドロスを見つめ、やがて呆れた表情でランドロスに問いかけた。
「何が言いたいのか良くわからないが、俺は”仮面の紳士”ランドロス・サーキュリー!以前俺が惚れて力を貸した男の親友が教師を探している話を聞いて、再び山から降りてきて、”捨石”扱いされているガキ共がこの先全員生き残れるように、しごいてやっているとても懐が広〜い教師だぜ?」
そしてランドロスの答えにその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「あ〜……リア充皇帝達の話だと、どこかで士官学院の教官をしている”某元自治州の元警備隊司令”の型破り過ぎる行動にまともに付き合う必要はないし、バカな行動は止めようとする方が時間の無駄だとの事だぜ。ちなみにリア充皇帝達の話だとその男の二つ名の中には”バカ王”って二つ名もあって、リア充皇帝もそうだが仲間達の一部もその男の事を割と”バカ”呼ばわりしていたとの事だ。」
「なるほどな……狙ってやっているのか、無意識でやっているのかはわからねぇが、やっている事が規格外かつそのやっている事に対しての考えや行動の意味すらも全くわからねぇからある意味情報局にとって”天敵”になる一番性質の悪いタイプだな………………で………………」
疲れた表情を浮かべたランディの説明を聞いたレクター少佐は納得した様子で溜息を吐いた後真剣な表情でリアンヌ分校長を見つめた。
「フフ、どうしましたか?”鉄血”の懐刀殿。私の事は気にせず、幾らでも久闊を叙して構いません。」
「………いえ、お初にお目にかかります。エレボニア帝国軍情報局・特務少佐、レクター・アランドールであります。―――お見知りおきのほどを。」
リアンヌ分校長の言葉に対して静かな表情で答えたレクター少佐は恭しく一礼をした。
「噂の”子供達”に見えるのは1年半前かつての部下を見逃して貰う代わりに、マーシルン教官が要求した”代償”によって”煌魔城”での戦いで共闘したそちらの”白兎”を除けば、貴方が最初になりますね。フフ、私―――いえ、”私達”がここに赴任した”流れ”を考えるとその”流れ”には間接的に貴方も関わっていたでしょうから、それを考えると初めてにはならないかもしれ
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