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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
外道の執行
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、血痕以外何の痕跡も残さず修復された。無限に喰らい続けられる至極の食事。喜びは声から行動へ変わり、女神が身につけていた衣服(パッケージ)を引き裂く。完全に何も隠すものがなくなり晒された裸体。さすがは女神と言うべき美しさを持つ裸体であったが、今彼女を囲んでいる者たちが抱いているのは肉欲ではなく食欲である。鋭い爪が突き刺さり、血によって汚された。蛇腹のような形をした長い物(小腸と大腸)が引き出され、麺類のように啜られる。

一対の大きな()が取り出され、握りつぶして一口に飲み込まれる。わざわざ取り出すのも億劫だとばかりに穴へ口を近づけ、直接内臓を喰らう。あまりの痛みに身を捩り目を見開けば、そこには老婆が一人。単眼の老婆、ミカリババアはその眼へ指をつき立て、抉り取る。尻尾の付いた球体を飲み込むと、満足したのかケケケと笑い檻へと帰る。さらに高まるはずだった悲鳴は、同時に口周りを喰らわれたことによる驚きで埋められた。喉元にも一つ。声帯ごと喰らわれ、しかしすぐに治る。治った端から喰らわれる。当然のこととして女神も何度も抵抗を試みた。腕が治った瞬間近くの鬼を殴り飛ばし、次を狙ったところで一輝の操る空気によって押し潰される。同時に断面へと喰らいつくよう鬼へ命令を出す。手羽先のように喰えなくなったと不満を漏らす声はあるものの、それ以上に美食を喰らうことに意識を持っていかれていた。食事は続行される。ふと、拳大の塊(心臓)を取り出したとき、一瞬女神が停止したが、すぐに再起動。心臓の喪失はさすがに意識の停止を引き起こしたが、祝福(呪い)によって再び。悲鳴は演奏へ返り咲いた。

捕食は終わらない。満足した鬼は檻へと帰り、新たな鬼がその美食を喰らうため表に出る。63もの代を重ねた一族の殺してきた鬼だ。その総数は到底、数えられるものではない。終わることのない責め苦。痛みを感じ、屈辱を感じ、そして何よりも自分が延々と喰らわれる。如何に希薄した感情の持ち主であっても、その精神は確実に弱り、すさんでゆく。
死を願う女神は、やがてその解へたどり着く。



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目の前で起こっていることを、飲み込むことが出来なかった。いや、理解はできている。弱者が強者に喰らわれる光景。動物園で起こることはなかったが、水族館では起こったのを見たこともあるし、双方の言を聞いたこともある。自然界では言うまでもない。蜘蛛が蝶を喰らう姿・・・いや、蟻が集団でもっと大きな存在を喰らっている時が、最も近いか。
しかし、やはり飲み込むことが出来ない。起こってもおかしくはないと思っていた。事実、箱庭に来たときグリフォンのご飯になる覚悟をしていた。それでも、実際にそうなっているのを見て、どうしようもないと思ってしまった。

いや、違うか。やっぱり、どう考えても、この
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