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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
正義の執行 @
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ていない。
もしかすると。甘いものが好きだったのかもしれない。そう思わずにはいられない勢いでケーキを食べきり紅茶を飲み干し、笑顔をより深めたのちに。失礼しました、と言ってから話を戻した。
「改めて、
私
(
わたくし
)
の目的をお話させていただきます。ノーネームに来た目的の一つ目は、此度の英雄と会うことです。こちらは、お恥ずかしながら好奇心からですが」
「そちらについては、今日まさにギリシア神群のところへ招待されているはずですが・・・」
「はい、存じております。知ったのはこちらに来た時なのですが・・・残念です。そうと知っていれば、もうしばらく残っていたのですが」
と、そう残念そうに言って。しかしその割にはすぐに立ち直る。言っていた通り、好奇心からでしかなかったのだろう。それ故に、あきらめもつく。
では好奇心からではない目的は何なのか。それもまた、その場で伝えられる。
「ですから、ノーネームを訪れた二つ目の目的。それを済ませてしまいましょうか」
そういった彼女の手に現れたのは、一つの天秤だった。弁護士バッチに印されている、裁判所におかれている像の持つそれ。その後に目隠しをつけ、像の持つ二つ目のアイテム剣を手に取って・・・目隠し越しにはっきりと、レティシアを見る。
「
私
(
わたくし
)
の目的。それは、私の役割を実行することです。もう二度と、比類なき悪逆を許さないために」
天秤をレティシアに向けて天秤をつきだす。たったそれだけの行動で、その場にいる人間は身動きを封じられた。
「この場にいる全ての者に問います。今から上げる人物のうち、今本拠にいる人物を述べなさい。本拠にいない人物については知っている範囲においてその
行方
(
ゆくえ
)
を答えなさい。なお、この問いには明らかな人物も含みます。裏を疑わず、ただ真実のみを答えるように。
一人目。レティシア=ドラクレア。
二人目。クロア=バロン。
三人目。ペスト。
四人目。ヤシロ=フランソワ一世
五人目。鬼道湖札」
上げられるのは、現在ノーネームに所属している元魔王の名前。それを問うのは、『正義』の名を冠し、裁判の功績、その全てを預かる女神。その意図に気付いたレティシアは、素直に答えた。
「・・・レティシア、即ち私は今まさに目の前に。
ロリコ、失礼クロアは同盟コミュニティとの連絡、その後にウカノミタマ様へ神格をいただけないか相談へ行くことになっている。
ペストは前リーダージン=ラッセルと共に行方不明に。
ヤシロと湖札は、現リーダーと行動を共にしている」
「そうですか・・・。まあ、クロア=バロンは元から問題なしと確信しています。ノストラダムス、鬼道湖札は心配ですが、鬼道一輝と行動を共にしているのであれば問題ないでしょう。黒死斑の魔王は問題ですが、知らないの
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