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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
正義の執行 @
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、名前が戻ってきたときはその限りではないのだが。その場合は全力でそちらを広めていく。と言うか、そうしないと下手をすれば黒ウサギが泣くだろう。
「・・・そう言われるのであれば、そのように」
そして。そこまでの事情を察したわけではないだろうが、ユースティティアもまたそれを承諾した。そもそも他の呼び方が存在するわけでもないため、それしかないのだが。それでも、差別用語を使うことへの抵抗はあったらしい。
「んで?俺としてはこのまま女神さまと雑談、ってのも知的好奇心が刺激されるから構わないんだが。本格的に、本題に入ってもらっても?」
「そうですね。では、
私
(
わたくし
)
がこの度、箱庭に来て初めて本拠を出た理由を話させていただきます」
箱庭に来て、初めて。確かに今の箱庭であれば、それはさしておかしなことではない。神群の一神霊がそうやすやすと本拠を出られないようになっていることも、彼らは知っている。だが、それは今の箱庭だからだ。
では、かつての箱庭であれば。それはどうだろう。
ただの殺戮合戦でしかなかった太陽の主権戦争。
義兄弟の絆という
尊いモノ
(
無駄なこだわり
)
によって喧嘩を売った七天。
人類終末の謎に対する最初の戦いである
閉鎖世界
(
ディストピア
)
戦争。
これらの、圧倒的悪逆に満ちた世界に『正義』の名を冠する女神を送りださないとは到底考えにくい。一体どのような理由があり、その状況となったのか。必要な戦争で会ったこと、他の神群の事情であること、人類の手で乗り越えなければならなかったことを加味してもなお、何かしらの事情があるのは間違いない。
そして、一体何が起こり、彼女がその束縛から解き放たれたのか。人類最終試練の一つ“絶対悪”の魔王
三頭龍
(
アジ=ダカーハ
)
の討伐に参加したがゆえに得た知識から、その疑問を飲み込むことはできなかった。
「まず、
私
(
わたくし
)
がこうして自ら外へ出てきたのは。最悪の魔王、悪の具現たるアジ=ダカーハが討伐されたことがきっかけでございます」
「ふぅん・・・
アジ=ダカーハ
(
悪の具現
)
と
ユースティティア
(
正義の具現
)
だからこそ、俺達に想像もつかない事情でもあるのか?」
「いえ、そんな難しいことではありません。・・・これは
閉鎖世界
(
ディストピア
)
、
退廃の風
(
エンド・エンプティネス
)
だけではなくかつて魔王であったころの
天動説
(
白夜叉
)
にも言えることですが、私は『正義』の具現であり、外界における過去、現在、未来全ての裁判の功績を得てしまった弊害として、『あらゆる魔王を無条件に下す顕現』を、そのような『
主催者権限
(
ホストマスター
)
』を有しております」
その言葉に。全ての神群のトップ、並びに彼らに並ぶものしか知らされていないその真実に対し、その場にいた面々はそれぞれ驚愕を抱く。当然だろ
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