第五十三話 エル・ファシル真の英雄・中編
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をを待っているようであった。
■同盟領エル・ファシル星域 シュタイエルマルク艦隊旗艦フォールクヴァング
戦闘から10日後の7月31日イゼルローンからの増援2000隻が到着した指揮官はミヒャイル・ジギスムント・フォン・カイザーリング少将であった。
双方の艦橋間でモニター越しに話し合った。
「大勝利と言えるなシュタイエルマルク」
「まあ此方も200隻程損害があるからな喜んではいられんよカイザーリング」
「まあ俺が来たからにはエル・ファシル陥落も直ぐだな」
「ああ其れで地上降下は何時からにするかな」
「艦隊の準備からして明後日9月2日でどうだ?」
「ああ頼むよ、それと奴らが脱出しないように偵察艦配置をお願いしたい、
此方は数が足らんのでな」
「判った任しておけ」
「では」
カイザーリング少将が参謀長リヒャルト・パーペン准将に支持を出す。
「偵察艦を出して敵の動きを逐次知らせるようにせよ」
「諒解しました」
■同盟領エル・ファシル本星 同盟軍駐屯基地 アーサー・リンチ少将
最早300万人を連れて脱出は不可能だ残存艦艇も損傷艦が多数で戦闘に耐えうる艦は5割程だ。
敵は増援を受け3000隻程になっている100対3000完璧に我が方は負ける。
このままでは、300万人全員が捕虜の道しかない。
民間人300万人を帝国が連れ去るのは時間的には難しいだろう。
その前に正規艦隊が来てくれればエル・ファシルの奪還は可能だ、
此処は残存艦艇を持って敵陣を突破し後方にて増援を待つのが得策だ、
そうだそうしかない!決して敵前逃亡ではない!此は戦略的な撤退だ!
撤退ならば物資を敵に渡すのは利敵行為だ積めるかぎり積んで脱出だ!
参謀長に命令しなければならんが、民間人に知られると逃げたと思われるから、
密かに準備しなければならないな。
「参謀長一寸来てくれ」
司令官室へ参謀長を呼び込む
「司令官如何しましたか?」
「うむこのままだと数日中には敵が地上降下してくるだろう」
「確かに」
「このまま脱出したとして、300万人の乗った船を守って撤退は不可能だろう」
「敵が見逃してくれない限りは無理ですね」
「敵が民間船と言えども攻撃してこないとは限らない」
「帝国ならあり得ますな」
「従って民間人を残して残存艦隊で敵陣を突破し後方で味方艦隊の増援を得てから再度エル・ファシルを奪還する。ただし民間人に知られると逃げたと思われるので密かに準備する。
物資等も乗せられる限り持って行く、残していくと利敵行為に当たるからな」
「判りました準備を整えます」
「民間人対応の者達には悪いが300万人を守る為に残って貰おう」
「では知らせない訳ですか」
「仕方
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