復活
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「お前たちは頑張ってきた選手や監督を批判するほど何かを頑張ってるのか?」
そこにいたのはこの場にいるはずのない部外者、佐藤孔明だった。
「孔明!!久しぶりだな!!」
「久しぶり、健太郎」
マスコミを掻き分けかつてのライバルの元に駆けてくる西村。彼がここにどうやって入ってきたのかよりも音信不通、生死不明の相手の姿にそんなものは全部ぶっ飛んだ。
「孔明・・・」
騒ぎ立つマスコミの中、剛は孔明と西村が楽しそうに会話している姿に唖然としている。
「剛、ちょっと面貸せ」
「はぁ?」
何がなんだかわからないまま手を引かれどこかに連れていかれる剛。呆然とする報道陣と選手たち。その中でいち早く何かを察したにこと花陽が走り出し、音ノ木坂、UTXの野球部員がそれに続いた。
「いやぁ、いい試合だったねぇ」
「最後なんか興奮して立ち上がっちゃったよ」
スタンドでは試合の余韻に浸っている観客たちがなかなか帰路に着かずにいた。
「お嬢ちゃんたちはまだ帰らないのかい?」
「はい。これからいいものが見れますので」
「「「いいもの?」」」
席から一切動かずにいまだに球場を眺めている亜里沙と雪穂に声をかけたおじさんたちだったが、金髪の少女の言葉に何が始まるのかといった風にグラウンドを見つめる。
「亜里沙!!来たみたい!!」
「わぁ!!ホントだ!!」
嬉しそうな笑顔で立ち上がり最前列へと駆けていく。ようやく帰路に着こうとした観客たちもその声でグラウンドに視線を向けると、先程まで少女たちを指揮していた男とジャージ姿の男が現れる。
「なんだなんだ?」
「誰々?」
「え?なんで西村が防具着けてるの?」
穂乃果がホームランを放ったバットをスイングしながら整備が終わった打席の前に立つ。ジャージの男はマウンドに立ち、見慣れない防具を着けている西村とキャッチボールする。
「孔明さん!!頑張ってください!!」
「おぉ、ありがと」
「剛さんも頑張って!!」
「あぁ、サンキュー」
バックネットにしがみついている少女たちの声で観客たちは大騒ぎし始める。さらには現れたμ's、A-RISE、UTX野球部員たちがベンチに姿を見せ、同様のことを叫びだしたことで確信を持った。
「あのピッチャー佐藤孔明!?」
「ウソだろ!?俺あいつのファンなんだよ!!」
「消息不明じゃなかったのか!?」
すでにその場から立ち去っていた者たちすらこの騒ぎに帰ってくる。大勢の人が見守る中、西村が声を出す。
「一打席勝負でいいんだな?」
「あぁ」
「そうらしい」
かつてのバッテリーが一打席限りの勝負を決行するらしく、選手たちはレジェ
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