ペルソナ3
1922話
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で言っても色々と発動形態を変えたりしている。
それこそ一般的な風の刃の他に、小さな竜巻を作ったりとか、突風で吹き飛ばすとか。
だが、そのように色々と発動形態を変えてはいても、結局のところガルはガルでしかない。
「防御力も強かったな。カストールの突撃でも傷はそこまで深くなかった」
荒垣も、先程の戦闘を思い出すように呟く。
そう、それもまた1つ。
さっきの像のシャドウは、特に弱点らしい弱点はないという、万能型のシャドウだった。
結果として、それがゆかりと荒垣にとっては非常に戦いにくい相手となった訳だ。
ゆかりは、多少だが落ち込んだ表情を見せる。
現在最強のペルソナ使いという自負もあるだろうゆかりにとっては、像のシャドウとの戦闘は色々と納得出来るものではなかったのだろう。
荒垣の方も今の戦闘が上手くいかなかったのは事実だが、そこまで落ち込んだ様子を見せない。
これは基本的にムッツリとしている――という表現は誤解を招くが――荒垣だけに、そこまで動揺や衝撃を露わにしていないといったところか。
「別に今回の戦いは、ゆかりや荒垣の腕が未熟だったとかじゃなくて、純粋に相性の問題だろうしな」
実際、あの状況をどうにかするのであれば、ガル以外の攻撃魔法をイオに使わせるとか、相手の防御力を下げるといった補助魔法を使うようにする必要がある。
有里のようにペルソナチェンジという能力があればまだしも、ゆかりや荒垣にそんな真似は出来ない。
つまり、将来的に覚える可能性はあれど、今はまだどうしようもなかったというのは、間違いのない事実なのだ。であるならば……
「ペルソナでどうしようもないのなら、それ以外の方法でどうにかする方法を考えた方がいいだろうな」
「具体的には?」
問い掛けるゆかりの視線に、俺は空間倉庫から幾つかの宝石を取り出す。
勿論これは普通の宝石という訳ではなく、桐条グループで解析をして貰った、魔法の込められた宝石だ。
中にはそれこそ先程戦った像のシャドウに対して有効だろう魔法が込められている宝石もそれなりの数がある。
正直なところ、タルタロスで見つけた魔法の宝石は、お土産としか考えていなかった。
だが、20階、30階といった風にかなりタルタロスは長く、それでいて魔法の込められた宝石が入った宝箱はかなりの確率で各階に存在している。
であれば、取りあえず必要な分だけの宝石は確保しておいて、残りは戦闘で使っても問題はない。
「いいの? それってアクセルの取り分でしょ?」
「まぁ、ゆかりが怪我をするよりはな」
「……馬鹿」
何故かゆかりが視線を逸らしつつ、そう告げてきた。
何だ? と疑問に思ったが、ともあれ今はこのマジックアイテムの事だ。
「勿論、数
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