ペルソナ3
1922話
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ウだったが、今は微かにではあるがその身体に傷がついている。
それを見て、ゆかりも勝機を見出したのか、元気にイオに指示を出していく。
また、魔法の効果はなくても、物理的な攻撃なら効果はあると理解したのだろう。
ゆかりはショートボウで矢を射り、荒垣はこの前入手したというヘビーアックスを、像のシャドウに近づいては叩き付ける。
当然像のシャドウも黙ってやられてばかりという訳ではなく、荒垣が近づいてきた時にはマハガルーラを使ってダメージを与えたりもする。
荒垣はカストールを盾にしてその攻撃を防いだりもするのだが、当然全てを完全に回避するといった真似が出来る筈もない。
だが……荒垣は非常にタフで、マハガルーラで多少の傷を受けても全く関係ないと、像のシャドウをヘビーアックスで叩き付けていた。
1度はかなり大きな切り傷を受けていたが、イオのディアで血は止まっている。
まぁ、傷の大きさからあくまでも応急処置程度の回復魔法でしかないのだが、それでも取りあえず戦闘に支障はないらしい。
そうして戦いが続くこと、10分程……
時間にしては短いと感じるが、実際には命懸けの戦闘……それも常に身体を動かしている全身運動をしての10分だ。
その疲労たるや、並大抵のものではないだろう。
既にゆかりも荒垣も、激しく息を切らせている。
だが、そんな2人の目の前で……像のシャドウは形を保つ事が出来ず、黒い粉となって砕け散っていく。
なんつーか……力でごり押ししたって感じだな。
相手の防御力を下げるとか、速度を落とすとか、そういう補助魔法があればもう少し楽に戦えたのだろうが……残念ながら、イオとカストールにそんな魔法はない。
結果として、像のシャドウを倒すのに力押しで強引にとなってしまった訳だ。
「ほら、お疲れさん」
そう告げ、ぜーはー言っているゆかりと荒垣に、空間倉庫から取り出したスポーツ飲料を渡す。
こうして息が切れている時は、お茶とかスポーツ飲料とかの、素早く飲めるものの方がいいんだよな。
こういう時にミルクティーとか、そういうのを出されると、飲めるかぼけぇっ! と叫びたくなるのは間違いない。
ミルクティとかは、あくまでも自分に余裕がある時に味を楽しむ為に飲むものなのだから。
「ありがと」
「悪いな」
スポーツ飲料の入ったペットボトルを受け取り、流し込むように飲む2人。
そうして一通り飲んで落ち着いたのを見計らい、口を開く。
「お前達にとっては戦いにくい敵だったろうけど、無事に倒せたようで何よりだ。ただ……風を無効化されると、途端に厳しくなるってのは十分理解したと思う」
「そうね。いつもどれだけガルに頼っていたのか……それが分かった戦いだったわ」
ゆかりの場合、ガルと一言
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