第二章
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「別にね、ただいるかっていうと」
「います?花子さん」
「うちの学校にも」
「本当にいるんですか?」
「いるかも知れないわよ、まあいてもね」
特に怖がることもなく言う先生だった。
「驚かないことよ、確かめてね」
「あっ、じゃあ行っていいんですか」
「夜の十二時に学校にお邪魔しても」
「夜遅くなのに」
「学校の用務員さんにはお話するから」
学校に住んで夜の管理も受け持っている人にというのだ。
「先生も一緒に行くから今晩ね」
「何かお話早いわね」
「ですわね」
「先生もって」
まどか、ちづる、かなめで話をした。
「今夜って」
「ではお父様とお母様にお話して」
「先生も一緒なら大丈夫よね」
「先生は柔道六段、空手五段だからね」
本当のことである、仮面ライダー二号と殆ど同じ段位ということで女一文字隼人と言われてきてもいる。
「変な人が来てもよ」
「一撃ですか」
「柔道と空手で」
「妖怪も」
「まあプロレスラーが来たら別だけれど」
流石に相手が強過ぎるというのだ。
「大抵の相手ならね」
「大丈夫ですか」
「では、ですわね」
「先生が一緒なら」
「そう思っていてね、じゃあ今夜それぞれ迎えに行くから」
先生自らだ、車を持っているのでそれで迎えに行くつもりなのだ。
「待っていてね」
「わかりました」
三人で先生に頷いた、そしてだった。
三人はその夜先生と一緒に夜の十二時に学校の三年生と四年生の校舎の一階のトイレに行くことになった、それで十一時四十五分にはだった。
四人で学校の中にいた、先生は今もジャージ姿でそのうえで三人と一緒にいてそれで彼女達に話した。
「それじゃあね」
「はい、今からですね」
「そのおトイレに行きまして」
「奥から二番目のところで」
「花子さんを呼ぶわよ」
こう言ってだ、三人をそこに引率したのだった。
トイレまでは何もなかった、それでまどかはこんなことを言った。
「平和ね」
「ですわね」
「そうよね」
ちづるとかなめも応えた、かなめはこのことにほっとしている感じだった。
「今も」
「ではおトイレに行っても」
「何もないかしら」
「それは行ってみないとわからないわよ」
先生はその四人にこう話した。
「おトイレにね」
「花子さんがいるかどうかですね」
「確かめないとですわね」
「何も言えないですね」
「ええ、じゃあ入るわよ」
丁度そのトイレの前に来ていた、三年生と四年生の校舎の一階のトイレの前にだ。それでここでも四人でだった。
トイレに入った、すると。
そこにおかっぱ頭で白いブラウスに赤いスカートのよく言われている姿の女の子がいた。その女の子はというと。
四人がトイレに入ってきてだ、すぐにだった。
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