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トイレの花子さん
第二章
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 そそくさと奥から二番目のトイレに入って鍵を閉めた、そうして言ったのだった。
「いないわよ」
「いえ、今いたじゃない」
 まどかがすぐに声に応えた。
「あんたが花子さんよね」
「だとしたら?」
「いや、いるのかどうか確かめたけれど」
「今いないって言ったわよ」
 これが花子さんの返事だった。
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