第三章
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「野党、つまりその領袖である汚物だってそうだし」
「北朝鮮もですか」
「外国だけれどね」
それでもというのだ。
「権力だよ」
「少なくともあの将軍様はあの国では絶対の権力ですね」
「そうだね、ネット右翼だって権力だし」
その彼等もというのだ。
「権力は沢山あるんだ」
「そうなんですね」
「そう、つまりキムもキムダイもね」
両方共というのだ。
「結局権力に媚びているんだよ」
「そうなんですね」
「そして媚びているからね」
「媚びると品性をなくす」
葵はここでこの言葉を出した。
「これうちのお兄ちゃんが言ってます」
「君のお兄さんラーメン屋だったね」
「はい、職人でして」
その気質の持ち主だというのだ。
「作るラーメンは物凄く美味しくて任されているお店も繁盛させてますけれど」
「チェーン店でなんだ」
「はい、それでいつもです」
「そう言ってるんだ」
「媚びるな、ラーメンのことは」
つまりその味をというのだ。
「美味く作るにはです」
「上司の人にもお客さんにも」
「媚びるなって。媚びると品性をなくして」
「味もだね」
「下品でまずいものになるって」
「いい言葉だよ、実際にね」
「品性をなくしますか」
葵は岩城に問い返した。
「そうなりますか」
「そうなるよ、だからね」
「キムもキムダイもですね」
「どっちもあそこまで下品なんだよ」
「酷い記事ばかりなんですね」
「誰かに媚びているからその誰かと対している相手を徹底的に罵倒、誹謗中傷してね」
そうしてというのだ。
「下品になっていくんだよ」
「そういうことですか」
「だから彼等は下品でね」
「記事も酷いんですね」
「同じスポーツ新聞でも」
ここでこうも話した岩城だった。
「日々とか違うね」
「阪神ばかり書いてますけれど」
「あそこは愛で書いているから」
阪神タイガースへのそれである。
「だから悪いことは書いていなくてもね」
「相手チームを貶めたりしないで」
「そう、阪神をよく書くことに集中させているから」
その情熱をだ。
「だからね」
「下品じゃないんですね」
「そうなんだよ」
こちらはというのだ。
「別にね」
「そうなんですね」
「媚びていないからね」
阪神にもというのだ。
「あそこは」
「だから品があるんですか」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「あそこは品がある、そしてね」
「キムやキムダイは媚びているからですね」
「品がないんだ、結局どっちもね」
キムもキムダイもというのだ。
「同じ穴の貉、お互いに嫌い合っているだろうけれど」
「媚びる相手が違うからですね」
「そう、けれどね」
「同じ穴の貉ですか」
「権力の犬だよ」
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