第三章
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「それに?」
「このラーメンも美味しくて」
ラーメンのことを話すのも忘れなかった、実際に美味いからだ。
「海の幸も。それに函館や小樽の街も見ましたけれど」
「どれもだね」
「はじめて見ましたけれど」
そうした街もというのだ、函館や小樽の。
「五稜郭も見て」
「色々見て回ってるんだね」
「そうしてきましたけれど」
「いいだろ」
「はい」
本当にとだ、学は親父に言った。
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