第一章 終わりの始まり
プロローグ
前書き
これは、遺書だ。
私は私立巡ケ丘学園の国語教師だった・・・いや、国語教師“の”「佐倉慈」だ。
ある程度事態が落ち着いてきたので少し書き残そうと思う。
あの日、私は眼下に広がる光景に声が出なかった。
と、同時にそれが事実であるということも認識した。
いや、せざる得なかった。
たぶん、私は生き残った四人の子達とは生きれない。
だからせめてあの娘達だけでも無事でいてほしい。
願わくば、彼女達を守ってくれる人達が現れますように。
20xx年7月
北海道大演習場
北方防衛の中枢となる組織、陸上自衛隊北部方面隊の訓練は昼夜を通して行われる。
何時なんどきでも侵攻に対応するためだ。
そしてそれには各部隊の連携も必要となる。今回はそれを養うために本来は独立して動く普通科、戦車、特科、飛行、偵察等が中隊を編成して行うという独特な訓練を実施していたのだ。
静まり返った演習場にある森林地帯に小銃の発砲音が響き渡る。
前書き
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