第W章 突如訪れた事件
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巾をくっつけた。中尊はなんと、犬の姿に変わり果ててしまった。俺は、驚いた。こんなものを尼子ちゃんにかけようとしていたことを。尼子ちゃんは俺に駆け寄ってきて
「今日は本当にありがとう?」
と、言った。そして、お礼に一緒に寝てあげるとか言ってきたので。断った。そんなの寝れるわけがない。そんな、会話をしているとき、中尊が落とした薬の瓶が倒れていた。雑巾で足を滑らした尼子ちゃんはそのまま薬の瓶から少し垂れていた薬に顔をぶつけてしまった。俺は、ショックでしょうがなかった。何故かって、それは、俺の苦手な犬に好きな人がなってしまった。これは、あってはならぬ現象なのである。犬になってしまった尼子ちゃんをみて、善光は
「あんた知ってるだろ!尼子のこと!」
と、言ってきた。俺は、黙り混んでしまった。
「あんた、やっぱり何か隠してるわね。」
と、言ってきた。俺は、泣き出してしまった。そんなとき、正良と、喧嘩が起こってると聞いて駆けつけてきた野本先生が中尊の行方を追うことにした。中尊は薬品倉庫へと向かっていった。野本先生は先生らしく
「駄目ですよ。理科室に入ってはいけませんよ。この薬は没収です。」
と、言って、中尊がくわえた解毒剤を奪い取った。そして、急いで泣いている陵駕のもとへ解毒剤を持って来た。さっそく尼子ちゃんに薬を飲ました。すると、なんてことでしょう。そこには、いつもどおりの尼子ちゃんがいた。俺達は
「戻った!」
と、叫び喜んだ。こうして、長い1日が終わったのだった。
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