第11話 悪の親玉、イン・マイホーム
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の場を離れることにした。
◇
それからしばらく住宅街を歩いていたのだが……会話がない。まるで、商店街から帰る時の救芽井みたいだ。
――手を繋いでるせいだろうか? 俺は恐る恐る、手を放して彼女の表情を伺う。俺、最近人の顔色ばっかり気にしてるなぁ……。
「――ねぇ、龍太」
「な、なんだ?」
俺が握っていた自分の手を見つめて、か弱い声で呟いている。あ、まさか手を握ったことを怒ってらっしゃる?
いくら「変態」呼ばわりされてることで心配してくれてるって言っても、これはちとやり過ぎだったんだろうか……。あぁ、なんてこったい! せっかくの慈悲を、俺はぁぁッ!
「こうして、手を繋いでくれた時のこと……覚えとる?」
――と後悔していたら、彼女はそんなことを口にしていた。顔を、トマトみたいに赤くして。
手を繋いだ時……ねぇ。それだったら、ずいぶん前になるなぁ。
あれは――そう、中学一年の夏。
俺と矢村が、初めて会った頃だっけ。
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