第一章
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しようか」
大佐はここから考えた。そしてだった。
村に二人送られた、班の予定だったが騎兵隊自体が他の州への移動を命じられ急に人手がなくなった。それでだった。
村に送られたのは二人だった。一人は若い牧師だった。
ジョン=オーエル牧師だ。青い目と高い鼻を持っており如何にもこの前神学校を卒業した感じである。そしてもう一人は。
年配の頭の禿げた医者だ。ウィリアム=ブラウン博士という。長い間軍医を務めていた人物だ。
二人は馬で村に向かっていた。その時牧師は荒野を進みながら隣にいる博士に対してこんなことを言った。
「何だと思います」
「村のことだね」
「はい、それです」
「わからない」
博士は馬に乗ったまま首を傾げさせて言う。
「正直なところな」
「そうですか」
「君はどう思う」
「私ですか」
「そうだ。君は何だと思う」
「呪いじゃないんですか?」
牧師は首を傾げさせながら博士に答える。
「やっぱり」
「呪いか」
「はい、インディアンの」
「そうだな。私もだ」
「それだと思いますか?」
「あまり信じたくはないが軍にいれば色々とある」
霊やそうした話が尽きないのも軍だ。これは何時の時代のどの軍隊でも同じことであり騎兵隊も例外ではないのだ。
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