暁 〜小説投稿サイト〜
奇妙な暗殺教室
想いの時間
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
行く一撃を叩き込む事を目標に頑張っていたよ。まぁ、結局あの人には2人がかりで攻撃を掠らせるのが限界だった」


「いやいや、あの人外に攻撃掠らせるだけでも大金星ですよ。俺でさえ掠らせるのに5年かかったんですから」


成る程、学生時代でそれだけの実力…そりゃ第一狂って…いや、あの第1空挺団でも群を抜いて優秀な訳だ…他の連中は仕込みの段階で良いところ凡人より多少優れている程度…だが、あの人にかかれば仕込みの段階で既に化け物の一歩手前の実力まで押し上げかねん。殺せんせーの任務に就くのも納得だわ。


「ところで忍さんは今何を?」


烏間先生は微笑みながらそう丈一郎に問いかける。だが、丈一郎の表情は強張った物になっていた。


「師匠は……東城忍は3年前に死にました。」


それを聞いた烏間先生は絶句する。


「……そうか…惜しい人を失くしたな。」


「はい……ですから俺は殺せんせーを殺します。師匠が託してくれた誇りを守り伝える為にも」


そう言い丈一郎は烏間先生を見据える。まるで何かを決意する様に。そしてその姿はかつて世話になった恩師とも重なって見えた。


「そうだな…引き続き君達には迷惑をかける事も多いと思うがよろしく頼む」


そう言い烏間先生は部屋へと戻っていった。だが、その去っていく背中は涙は流さなかったが、どこか泣いている様に見えた。


「はぁ…やはり慣れないな。師匠が亡くなった事を師匠の知り合いに言うのはよ。」


と、やるせない気持ちを抱き俺も部屋に戻って行った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ