想いの時間
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「だから今はさ、ジョジョの方から私の方に来てくれる様に……自分から私に頼ってくれる様に頑張るよ」
そう告げる中村の顔はそれは紛れもなく、想い人を見てる1人の恋する乙女の顔だった。
「まぁ私はこんな感じ……って皆さんどったの?顔赤くして」
「「「「「いや、大丈夫です。」」」」」
と乙女中村の表情に赤面していた時、ビッチ先生が浴衣になってやってきた。
「ガキども、もう直ぐ就寝時間だって事を一応言いに来たわよ」
普通の先生らしく、女子に就寝時間のお知らせを言いに来たようだが、一応と言う言葉と片手に持っているビールを持っていなければ尚良かったのはいつもの事なので気にしない。
「どうせ夜通しお喋りすんでしょ。あんまり騒ぐんじゃないわよ」
「先生だけお酒飲んでズルーイ」
「当たり前でしょ大人なんだから」
殺せんせー程ではないが、非常識の塊のビッチには珍しく、言う通りである。お酒は二十歳になってから。
「そうだ、ビッチ先生の大人の話を聞かせてよ」
「ハァッ?」
「負担の授業より為になりそう」
「何ですって!?」
「良いから良いから」
矢田がビッチ先生の背中を押して部屋に入れる。
「え!ピッチ先生まだ二十歳??」
「経験豊富だからもっと上かと思ってた」
「毒蛾みたいなキャラのくせに」
女子たちはビッチ先生が二十歳である事に驚いていた。
「そう、濃い人生が作る毒蛾のような色気が…って誰だ毒蛾、て言ったの!?」
相変わらずの扱いに腹を立てる。だが、直ぐに落ち着きを取り戻し彼女達に言い聞かせる。
「いい?女の賞味期限は短いの。あんたたちは私と違って危険とは縁遠い国で生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい」
そう言いビッチ先生は買ってきたビールをグッと飲み干す。
「……………」
顔を見合わせる女子たち。
「ビッチ先生がまともな事言ってる」
「なんか生意気」
「ナメんなガキども!」
マトモな事を言ってるビッチ先生が不気味に思えたようだ。ビッチ哀れなり。
「じゃあさ、ビッチ先生が落としてきたオトコの話を聞かせてよ」
「あ、確かに興味ある〜」
「フッ…良いわよ。子供には刺激が強すぎるから覚悟なさい。例えばあれは17の時…」
ゴクリ、と音がする。プロの暗殺者、しかも色気を武器とする人の話。滅多に…いや、恐らくこの機会を逃せば聞く事が無い話題に女子とタコは息を呑む。
「ってそこぉ!さりげなく紛れこむな女の園に!」
さり気
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