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奇妙な暗殺教室
想いの時間
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だよこの子!)


と、生の告白に先ほどの憂鬱なテンションとは打って変わり、一気にメーターをはち切れんばかりのハイテンションとなった中村、だが、それに比例するかの如く、場の空気は緊張感に溢れていた。


「あんたには悪いが…俺は誰とも付き合えない。」


 だが、ジョジョはその告白の言葉にバッサリと切り捨てた。


「…………え?」


「――――」



 女子生徒の口からは間の抜けた声が漏れ、丈一郎は黙って女子生徒を見つめる。


「なんで……なんでダメなの?」


女子生徒は断られたのが余りにもショックだったのか、今にも倒れそうな程フラフラになっている中、なんとか言葉を捻り出す。


「俺は…詳しい内容は言えないが目的がある。この目的を叶えたら死んでもいいと思える目的だ。それを叶えるまでは付き合えないし、あんたと付き合う事にエネルギーを使うぐらいなら目的の達成の為にエネルギーを使う。」


「私、邪魔にならない様にするよ!?ジョジョがその目的を達成する手伝いだってする…だから……」


だが、女子生徒も負けじと粘る。だが、


「ダメだ。これは俺1人で叶えなきゃいけない。それに言っちゃあ悪いがあんたは部外者だ。いるだけ邪魔だし、手助けされるのも迷惑だ。」



それでも丈一郎の心には響かない。


「…………」


「分かったか?悪いが俺はあんたの気持ちに答えられない…じゃあな」


そう言い丈一郎は、それ以上女子生徒に見向きもせずにその場から去っていった。


「……っ……!」


その姿を見て、女子生徒は澄んだ瞳から大粒の涙をこぼしその場に崩れていた。




◆◇◆◇◆◇◆◇



「とまぁ、こんな感じ」



「うわぁ…まぁジョジョなら言いそうだけどそれはないわ」


「まぁ私がジョジョに惚れる前の話をだから当時の私もそう思っていたんだけど…いざ惚れるとキツイよね」


と中村は分かりやすく落ち込む


「でも、そこまで頑なにこだわる目的…というかそもそもジョジョって何者なんだろう」


そう言い片岡は首を俯き、他の皆んなも同様に殺せんせー並みに謎に包まれた丈一郎の経歴と存在に頭を抱えていた。


「そうだねぇ……ジョジョの目的について今の私達には簡単に踏み込んじゃいけないものだし、踏み込んで欲しくないからジョジョはある一線から踏み込ませないんだと思う。」


事実、中村がいう事は的を射ていた。授業や今回の暗殺では最良の結果を出す為に必要な他者とのコミニケーションや連携はする事はあるがそれ以上の事はしなかった。いや、もっと正確な事を言えば支障を与えない程度に距離を置いていた
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