想いの時間
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か?」
そう言い茶化してくる前原。だが、丈一郎はフッと笑みを浮かべそれを受け流す。
「残念ながら違う。まぁ強いていうのなら腐れ縁の幼馴染だよ。中村よりも手のかかる奴だった。」
「へー…ジョジョがそこまで言うって事は相当な子なんだな」
木村がそう言うと丈一郎がそうだな答える中、磯貝がパンパンと手を叩き会話を中断させた。
「みんな、これは男子だけの秘密な。女子や先生に知られたく無い人もいるだろうし…」
突然、磯貝の言葉が詰る。何かと思い磯貝の自然の方に目を向けると……
「…フムフム、成る程」
…窓の方であのタコが張り付いてる。まさかと思うが…あのアンケートの中身をメモしてんのか?
《ドヒュン!》
……
………
…………
「メモして逃げやがった!殺せ!!」
「待てやクソダコ!」
「生徒のプライバシー犯しやがって!」
すぐさま懐に閉まってあったナイフを構え、男子総勢であのタコを追いかける。すげえ必死だなおい。
「はぁ……やれやれだぜ」
そして俺も渋々ながらも対先生ナイフを持って殺せんせーの後を追った。あぁ…面倒くせえなぁ…おい。
◆◇◆◇◆◇◆◇
男子と殺せんせーの追いかけっこが始まった頃、女子は………。
「好きな男子?」
「そーよ、こういう時はそういう話で盛り上がるものでしょ?」
女子の方も恋愛の話、いわば恋バナで盛り上がり始めていた。
「はいはーい、私は烏間先生」
「いやぁ、烏間先生は除外でしょ、生徒限定だよ!生徒限定!」
「えー…」
倉橋はやはり烏間を出してきた。かなり好んでる様子。だがそれは当然のように却下される。
「そうだね…ウチの男子でイケメンと言えば…はい!メグちゃん!」
「えぇ!?…そこで私に振る!?…まぁウチの男子でイケメンって言ったら磯貝君と前原君?」
「え〜そうかな?」
と首をかしげる倉橋。
「でもそうじゃない?前原君はタラシだから残念だけど、クラス委員の磯貝君は イケメンだと思うよ」
「顔だけならカルマ君もカッコ良いよね」
「素行さえ良ければね」
「「「「そうだねぇ……はぁ.…」」」」
赤羽カルマと言う男がこのE組に来てからというものの、殺せんせーの触手を一本切り落とし正面きって挑発をするあの赤い悪魔の恐ろしさを身近で感じている彼女達は思わずため息が溢れる。
「でも、あんまり怖くないですよ」
「普段は大人しいし」
「野生動物か」
「でも、
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