暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1921話
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「35階にもなかったってことは、やっぱり次の番人シャドウは40階か。……ゆかり、暫くは物理攻撃主体で頼むぞ」
「分かってるわよ」
「荒垣はいつも通りで」
「だろうな」

 そうやって言葉を交わしながら、俺達は階段を上り……

「あー……まぁ、こういう事もあるか」

 その階が、明らかに今までとは違うことに気が付き、呟く。
 だが、俺に向けられるのは、ゆかりと荒垣のジト目だ。
 別にこの階に番人シャドウがいると知っていて、さっきみたいな事を言った訳じゃないんだし、そうやって責められても微妙に困る。
 ともあれ、折角番人シャドウのいる階までやってきた……つまり双方向ターミナルのある場所までやってきたのだ。
 なら、ここで退くという選択肢は有り得ない。
 それに、いざとなったら俺達の場合は影のゲートという逃走手段もある。
 実際に影のゲートを使うには、身体を影に沈ませるといった行為も必要になるのだが。
 そうして、取りあえず挑むという事になり……通路を進んだ先に姿を現したのは、台座と像? といった感じのシャドウ。
 以前もそうだったが、1匹で現れるシャドウというのは、それなりの強さを持つんだよな。
 ……とてもではないが万全とはいえないゆかりの状況だったが、さて、どうするか。
 そう思いつつ……それでも強敵との戦いは間違いなく糧となるのだから、俺が戦うのではなこう、ゆかり達に戦わせるべきだと判断する。

「ゆかり、荒垣。お前達で戦ってみろ。いざとなったら助けてやるから、心配するな」
「……ふざけんな。別に助けなんざいらねえよ。岳羽、行くぞ」
「あ、はい」

 そう言い、ゆかりと荒垣は像のシャドウに向かって進んでいくのだった。
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