ペルソナ3
1921話
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ではいかないが、死神の出現フラグを建てる荒垣の言葉に、嫌そうに返す。
実際、死神はいつ出てくると決まっている訳ではない。
今までにも、長期間タルタロスの中にいても全く遭遇しなかった……とか、そういうのはおかしくないのだから。
それこそ、死神が姿を現すのは、完全にあっちの都合でしかない。
その気になれば、もしかしたらタルタロスの外に出てきてもおかしくなはい。
そう思うのは、俺だけ……って訳でもないだろう。
「あ……でも、魔力がそろそろ、ちょっと厳しいかも?」
ふと、ゆかりが呟く。
まぁ、無理もない。ゆかりのイオは牛の頭蓋骨に乗っての物理攻撃が非常に目立つペルソナだが、実際には魔法をメインとした……それこそ回復役がメインのペルソナだ。
ゲームで言えば、格闘家とか戦士とか、ましてや魔法使いでもなく……僧侶な訳だ。
もっとも、その僧侶は並のシャドウは体当たりで轢き殺し、ガルという風の攻撃魔法を使いこなすという、非常に物騒な僧侶だが。
だが、それだけに、魔法を使う事によって魔力を消耗するのはどうしようもない事実だ。
ましてや、今日はゆかりのストレス発散的な意味もあり、最初からかなり派手に魔法を使っていた。
そう考えれば、門番シャドウに挑むかもしれないとなると、少し厳しい……と考えてもおかしくはない。
「そうだな、なら魔法を使わない戦闘を心がけてみたらどうだ? 弓とか、イオの突撃とか」
「そうね。そうした方がいいかしら」
少しだけ自信なさそうに呟くゆかり。
何だかんだで、ガルはイオやゆかりにとって、攻撃の主体として組み入れられていたしな。
ちなみに荒垣の方は、カストールが元々肉体派――という表現が正しいのかどうか分からないが――のシャドウだから、魔力的にそこまで問題はないらしい。
もっとも、そうなると物理攻撃に強いシャドウとかが出てくると厄介な事になりかねないのも間違いないんだが。
「っと、そんな事を言ってる間にも来たぞ」
新たに現れたシャドウ……王冠の中に本を持っているシャドウだな。
以前これと似たようなシャドウと遭遇した事はあるが、ダンシングシャドウと違って、このシャドウは別物だ。
そんなシャドウが3匹。
いい機会なので、ゆかりには魔法を使わせないようにして戦わせる。
荒垣の方はいつも通りだが。
……魔法を使えないってのは、不利ってだけじゃないよな。
こうして魔力切れとかの心配はいらないし。
そんな風に考えている間にも、戦闘は続く。
ゆかりの弓とイオの突撃。
……うん、この本を持ってるシャドウは物理攻撃に強いって訳じゃないみたいだし、問題はない。
そうして無事に戦いも終わり……俺達は35階の探索を行い、やがて階段を見つける。
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