暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1921話
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、傷薬といった物を入手し……やがて30階に到着する。

「……駄目か」

 そう呟いたのは、俺。
 もしかしたら、30階には番人シャドウがいるのではないかと、そう思っていたのだが、道が迷路状になっているのを見た時点で、既にここが普通の階層であるというのは理解してしまった。
 つまり、次の番人シャドウは35階か、40階か……そんなところにいるのだろう。
 意外と1階ずれているだけで、31階とかだったりする可能性も十分にあるが。

「あ」

 そんな風に考えながらタルタロスの中を歩いていると、曲がり角から突然シャドウが姿を現す。その数2匹。
 いや、それだけであれば、そこまで驚くような事もなかっただろう。
 だが、現れたシャドウは、俺の見間違いでなければ間違いなく手首の形をしたシャドウ、ダンシングハンドの筈だ。
 何階だったか……そう、多分10階だったと思うが、10階の番人シャドウとして姿を現したシャドウと全く同じ相手。
 もしかしたら、別のシャドウという可能性もない訳ではないが、こうして見る限り、多分同じシャドウで間違いないと思う。

「アクセル、私がやるわ」
「……ま、俺もやるか」

 ゆかりと荒垣の2人が、そう言って前に出る。
 そんな2人に、ダンシングハンドも気が付いたのだろう。
 2匹のダンシングハンドは、アギとブフをそれぞれ放つ。
 そんな2匹を相手に、ゆかりと荒垣も一気に攻撃を仕掛けていく。
 俺は、もし何かあったらすぐにでも対処出来るように戦闘を見守る。
 だが……ゆかりと荒垣。ペルソナ使いの中でも突出した2人は、特に苦労するような事もなく、ダンシングハンドを倒す。
 こいつら、こんなに弱かったか?
 そうも思ったが、これはやっぱりペルソナ使いとして成長している……と、そういう事なのだろう。

「ふふん。どう?」
「ああ、ゆかりは間違いなく強くなってるよ」

 ダンシングハンドを倒したゆかりに対し、そう告げる。
 実際、その言葉は決して間違っている訳ではない。
 それだけの実力を発揮したのは、間違いなく事実なのだから。
 ゆかりも、お世辞とかではなく本気で俺がそう言っているのを理解したのだろう。
 嬉しそうな笑みを浮かべ、……機嫌良く頷きを返してくる。
 そんな訳で調子のいいゆかりや荒垣は、次々にシャドウを倒しながらタルタルロスを攻略していく。

「……死神、出てこねえな。今までの事を考えれば、そろそろ出てきてもおかしくねえと思うんだが」

 荒垣が腑に落ちない、また不気味そうにそう言ったのは、34階で上に……35階に続く階段を見つけた頃だった。

「おい、妙なフラグを建てるなよ。出来れば今回、死神には出てきて欲しくはないんだからな」

 死亡フラグ……とま
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